2008/07/18

Global Reputation

7月9日に、「Reputation Management」というエントリを書いたばかりだが、NYTが8日に「Googleが全米150社中、Reputationで勝利」といった記事を書いていた。

それは、27カ国で600社の大企業を調査し、トップ200社を発表したReputation Instituteの「World's Most Respected Companies 2008 」が元ネタだった。

しかし、米国ではなく、全世界を見ると就業環境、製品・サービス、革新、リーダーシップなど7項目の評価でToyotaが広範に得点を重ねていて、世界トップを占めている。Googleは世界2位なのだ。
トップ20を見ると、USが6社、日本とインドが2社、ブラジル、カナダ、中国、デンマーク、伊、メキシコ、西、スウェーデン、スイスがそれぞれ1社ランクインしている。トップ50で見ると、インド企業が躍進している。Tata、Infosys Technologiesが得点を大きく伸ばし、100位以上のランクを上げている。また、中国のHaier (ハイアール)は70位以上、Faw Groupなども躍進してトップ50入りを果たしている。インドと中国の企業が世界の大企業と肩を並べてきている。
国別にトップと最下位のリストもある。下の27か国中で最低の評価、17.44をもらっているのは、英国で最下位のNorthern Rockだ。昨年のサブプライムローン問題により、イングランド銀行から特別融資を受けたためだろう。
Source:NYTimes.com / Google Wins the Reputation Sweepstakes
Source:Reputation Institute / Global Pulse Reports

このランキングは就業環境、企業市民、企業統治、製品・サービス、革新、リーダーシップ、パフォーマンスという7項目で評価されている。しかし、いつになったら環境、Global Compact、あるいはISO 26000や全く新しい指標が企業活動を評価する中心になるのだろう。マーケティングや財務面から企業の将来価値をランキングしたり、売上高を元にした企業番付、人気企業ランキングなどランキング・番付は花盛りだが、そんな右肩上がりの指標はもう意味がない。

今、地球が抱える環境問題、気候変動、飢餓や水不足、温暖化など、これを手当てしていかなければ企業の成長はもちろん、人類の生存さえありえないのにと思う。

0 件のコメント: