Gapの「Born To Fit」というキャンペーンが始まっているとClickZが伝えている。
新しいキャンペーンにTVCFは含まれず、Gap始まって以来という規模でのオンライン広告とソーシャルメディア、特にFacebookを活用したものになるそうだ。オフラインとしては印刷媒体、映画館、屋外広告で、全てがFacebookにあるGapのページへトラフィックを誘引するものとなる。キャンペーンは8月13日に始まっている。
Gapのデジタルエージェンシー、AKQAのディレクター、Julie Channingによれば、「消費者がファッションについて語っている場所(ソーシャルメディアスペース)でリーチ」することが大きな目的で、「ファッションに興味がある人にリーチし、オーディエンスに影響を与え、Gapに懐疑的な人にもGapがどうやってこのデニムを作り上げたかを話し始めてもらいたい」わけだ。
そのため、Facebookを今回のキャンペーンの中心に据えている。
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Source:ClickZ / The Gap Steps Up to Social Media in New Denim Campaign
何もファッションに限らず、ターゲットオーディエンスに訴求したいと考えているB2C/B2Bブランドは、そのオーディエンスが集う、見る、読む、観る、聞くメディアに予算を投下してきた。露出回数を稼ぎ、フリーケンシーを稼ぎ、アーリーアダプターに愁眉を送ってきた。
しかし、そのターゲットオーディエンスはレガシーメディアも消費してはいるが、そのメディア消費の大半がソーシャルメディアとなった今、どこに予算を配分するかは明白だ。
最後に、今回のGapのキャンペーンには成功度を測る数的なベンチマークは設定していない。逆に「ブランドと消費者がどれくらいやり取りをするか」を見守ることにしているらしい。
初めてソーシャルメディアスペースとそのユーザに対してブランドコンテンツを露出するわけだから、同業他社のケースをそのまま踏襲するわけにはいかない。それほどナイーブでも傲慢でもないのは当然だ。これはひとえにソーシャルメディアスペースが、今までのメディアスペースとその住人達とはまるで違うことを少なくとも認識していることを示している。単純に、露出チャネル・数、頻度、累積時間など従来のメディア指標で、新しいメディアを測ることができないことも理解していることを示している。
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