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2012/05/18

博物館再生の道 その1

AR、3DS、グーグルアートプロジェクトやストリートビューが示すもの、求めるものはデジタル化とオープン化。 出典:マサダ 博物館コンテンツのデジタル化+オープン化

2011/07/26

Why People Follow Brands

getsatisfactionというチームが作成したInfographicsがある。

中でもそのトップに来る「ユーザがブランドをフォローする理由」がある。
Facebook/MySpaceでブランドをフォローする理由
  • 32.9% 既存顧客だから
  • 36.9% 割引・安売りが目的
  • 6.2%   友人がファンだから
  • 18.2% 興味を惹く・面白いコンテンツが目的
  • 5%   サービス、サポート、製品ニュースが目的
  • 0.7%  その他
Twitterでブランドをフォローする理由
  • 23.5% 既存顧客だから
  • 43.5% 割引・安売りが目的
  • 6.3%   友人がファンだから
  • 22.7% 興味を惹く・面白いコンテンツが目的
  • 3.5%  サービス、サポート、製品ニュースが目的
  • 0.7%  その他
これを見ると、Facebook/MySpace/Twitterのいずれにしても、ブランドをフォローする理由は「割引・安売り」がトップを占め、「興味を惹く・可笑しいコンテンツ」が続き、合わせて過半数を占めている。

企業・ブランド側とすれば、「既存顧客だから」とか、「友人がファンだから」とか、「サービス、サポート、製品ニュースを目的」とするフォロワーが過半数を占めてほしいわけだ。しかし、そうはならない、なってはいない。

にもかかわらず、多くの企業・ブランド側は、せっせと「サービス、サポート、製品ニュースを」垂れ流し続けている。ユーザが求める「特売情報」や「興味を惹く・面白いコンテンツ」などは一切、発信せずに。

それはそうだろう。企業、ブランドや製品・サービス情報、CSRやIR・業績情報をせっせと垂れ流すことがマインドセットになっていたり、各国現法情報をアグリゲートしたり、引合生成やターゲット訴求を前面に押し出した情報発信をすることで良しとしている。

ここから会話や交流、エンゲージメントは生まれてこないし、客やユーザが求めるものや話していることを聞きもせずに、言いたいこと、聞かせたいこと、共有してもらいたいことを垂れ流している限り、すれ違うニーズとコンテンツのギャップは広まりこそすれ、狭まることはない。

さて、日本本社が「特売情報」を発信するのは難しいだろうが、「興味を惹く・面白しいコンテンツ」はなにも駅構内で数十人のダンス隊を踊らせることではない。ローラースケートをする赤ちゃんでも、ボディペイントしていたり、ラップで非常時の説明をする客室乗務員だけでもない。

マインドセットを切換えて、日本本社がグローバルなオーディエンス向けにコンテンツを創り出す必要があると思うが、いかがだろうか?

Source:DigitalBuzzBlog / Infographic: Why People Follow Brands

2011/06/07

No content in Visit Japan 2011 campaign

どうやらVisit Japanの新キャンペーンが5月末頃から始まったようだ。キャンペーンサイトを見ると、福島の原発事故による風評被害をなくそうと手を尽くしているのが分かる。
Facebookページも立ち上がっている。
そこで、「Visit Japan 2011」の「Where to go」でどのように日本各地の名所、旧跡、観光地を紹介しているのか見てみた。

okinawaをクリックすると、45か所が紹介されていた。どんな処かというと、ホテルが24件、レストランが5件、体験工房などが5件、名所が5件、NPO、土産物店、ローソン、牛角、居酒屋、ブライダルが1件ずつだった。

この「Where to go」で紹介される半分以上がホテルというのには驚いた。それは「What to do」の「Accommodations」で紹介されるべきで、「何処へ行くか」で紹介されるべきものではない。レストランや体験工房などはまだ良いとしても、ローソン、牛角、居酒屋、そしてブライダル屋さんが紹介されているのには開いた口が塞がらない。

牛角を「美味しいものが食べられるところ」 とすることに反対はしないが、外国人観光客が沖縄を知るために「行くべきところ」や「行ってみると面白いところ」とは思わない。また、とても良いところだから「ホテルやローソンに是非、足を運んでください」と大声で叫んでみたいとも思わない。

そして、沖縄の歴史・文化・自然などを体験できる観光施設、「沖縄ワールド」は何なのかという説明、何があるのかという説明、何ができるのかという説明もない。ただ、画像、住所、電話番号だけが表示される。他の観光施設も同じだ。何も説明するものがない。

これが現実だ。外国人観光客に知ってもらう、体験してもらう、足を運んでもらうためのコンテンツがない。ハコモノに予算をかけただけで、観光客に伝えるコンテンツがない。コンテンツなしでどこの国の観光客が沖縄に足を運ぶのだろう。こんなサイトよりも自分の足で歩き、日本各地の名所、旧跡や人々とのふれあいを書いたBlogを検索してコンテンツを仕入れたほうがよっぽどましだということになる。キャンペーンサイトとしての意義も意味も、効果もないと思うがいかがだろうか?

税金を使って見た目の良いハコモノを作るよりも、価値のあるコンテンツを制作し、それを共有してもらう方策を考えるべきだ。

以前、「Proposal to Visit Japan -1」で紹介した「Kuroshio Sea」というビデオがある。こういったビデオを見せるだけでも美ら海水族館に世界中から観光客が大挙する、と考えるのは筆者だけだろうか?

参考:Proposal to Visit Japan -1 (Online Ad 2009/07/28)

2011/05/02

Pitney Bowes Twitter Case Study

さて、Twitterアカウントを開設し、ピーチクパーチクとつぶやき始めたB2B/B2C企業の多くは、発信すべきコンテンツに関して何も考えて はいない。広報系プレスリリース、ニュースリリースをTweetしているだけで既存メディアを使ったマーケティングと何ら変わることはない。昔から変わら ないコンテンツをただ、チャネルを変えて発信しているだけだ。

ユーザがエンゲージメントや共有するコンテンツを判断、コントロールしていることに考えは及んでいない。

昔と同じコンテンツ、やれ、「どこそこのランク100に選ばれた」とか、「いくら寄付した」だとか、「新製品を発表した」といった、聴いて欲しい、知って欲しい、評価してもらいたいことのオンパレードだ。そんな情報やコンテンツを社員以外の誰が共有してくれるのだろう?そんなお手盛りコンテンツを共有しているユーザを誰が信頼するのだろう?

ユーザやオーディエンスが共有してくれるコンテンツにかけるマーケティング予算は2010年にすでに33%に達していた。そして、2011年の今年は、コンテンツが王様になる年だ。そんな年にTwitterアカウントを開設し、価値のないコンテンツを垂れ流しているだけの企業の多いこと、多いこと。当然、効果指標なり、目標とするROIなりがあるわけでもない。

そんな中、ユーザ・オーディエンスに価値を提供している事例として、Pitney BowesのTwitter事例をまとめてみた。
B2B企業ではあるが、Pitney Bowesが行っているコンテンツマーケティングはB2Cにも適用されるべきものだ。

そして、コンテンツマーケティングの核を成し、次のステップへ押し上げるのはコンテンツキュレーションということになる。ユーザ・オーディエンスに彼らが認める価値を提供できるかどうかは、この「コンテンツキュレーション」にかかっている。

しかし、そんなことは考えもせず、気にもせず、「俺が俺が」的や「我社が我社が」的なコンテンツ、社内の誰も、あるいは海外現法社員の誰もアクセスしたことのないURLへのリンクを発表するTweetしかしないのがWeb -1.0(ウェブマイナス1.0)企業となる。

担当者は最新ツール、サービスをよく理解しているが、彼らのマインドセットは昔のままだ。担当者はツール、サービスを活用したマーケティングを考えるが、発信するコンテンツは昔のままだ。ここに上流コンサルティングの必要性がある。結局、縦割りサイロ組織に横穴を開けなければコンテンツ・キュレーションが必要とするコンテンツは入手、制作、発信できない。

そうそう、もう少しで忘れそうになったが、ここでいうコンテンツとはSEOがらみで語られるコンテンツではないことだけは誤解なさらないように...。 キーワードとか、検索実績数とか、タグとか、メタデータとか、リンク構築とか、そういった担当者レベルの話ではない。ここでいうコンテンツとはユーザ・オーディエンスが認める価値を持ったコンテンツであって、企業・ブランド側が認める、認めて欲しい価値のあるコンテンツではない。