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2010/02/16

World Digital Media Trend

WAN-IFRA(World Association of Newspapers and News Publishers)と言うところから昨年末に、World Digital Media Trendというレポートが出ていた。

世界的に見ると、メディア&エンタメ市場は2003年に1.21兆㌦、2007年に1.59兆㌦に達し、2009年に1.8兆㌦、そして2012年には2.1兆㌦を予想している。2009年に1,815億㌦のTV広告は2012年に2,158億㌦へ、そして771億㌦のインターネット広告は1,203億㌦へ伸びると予想している。

その間、TVCFは19%、インターネット広告は56%増となる。
そして、モバイルを含めたインターネット広告を地域別に見たものがある。2009年に米国は世界のインターネット広告の40%を占め、欧州は36%だ。

それが2012年には米国は43%増、欧州は67%増となり、欧州が世界シェアの38%、米国が37%と予想されている。
次に、デジタルホットスポットを示している。モバイル普及率が65%以上、かつインターネット普及率が40%以上のHottestに分類されるのは、欧米、韓国、日本、台湾、マレーシア、豪、乳、UAE、仏領ギアナなどだ。

次のHot in mobile、モバイル普及率65%以上、かつインターネット普及率40%未満に分類されるのは露、アフリカ、南米、中東諸国などがくる。
最後に、新聞とインターネットの広告費を比較している。2003年には大きく開いていた新聞広告とインターネット広告の差は2009年にシェア23%対14.6%にまで縮まり、2012年には21.6%対19%と、その差2.6%にまで接近すると予想されている。
Source:WAN-IFRA / World Digital Media Trend (pdf)

2012年、インターネット広告はTV広告の56%へ、欧州がインターネット広告で米国を抜き、ひょっとするとモバイル向けインターネット広告がPC向けを抜き、多分OECD諸国の大半ではすでに新聞広告をインターネット広告が抜いている。そんな年になる。

2012年というとあと700日くらいだろうか?

何年、何十年という積み重ねる年つきではなく、何日という単位で今までのメディアプラットフォームが音を立てて変化してゆく。そんな時代にいつまでもレガシーメディアにしがみつくしかない企業・ブランドと、オンライン、ソーシャルメディアに生きるユーザとのギャップは途方もなく大きくなる。

そして、広告、PRやマーケティングといったユーザアプローチではなく、エンゲージメントやコネクション、リレーションズといったピアアプローチが主流になる日があと700日に迫っている。

2008/10/17

Social Media in Africa

ReadWriteWebがアフリカを取り上げてシリーズ記事を書くようだ。10月3日にはその第一弾として、アフリカのSNSを取り上げている。

アフリカで最も知られている3大ソーシャルメディアプロジェクトとして、Afrigator、Zoopy、そしてUshahidi(スワヒリ語で証拠、証言)をあげている。

Afrigator:アフリカのBlogおよびニュースのアグリゲーター
Zoopy:YouTubeおよびFlickrと類似のサービス
Ushahidi:クライシス情報の報告およびマッピングエンジン
Source:ReadWriteWeb / Social Media in Africa, part-1

上記以外にも以下をリストアップしていた。
  • Muti.co.za (Diggに似た南アのニュースサイト)
  • Sokwanele.com (Ushahidiに似たSMS/マッピングアプリケーション)
  • Amatomou (南アのニュースおよびソーシャルメディアアグリゲーター)
  • BlogSpirit (ウガンダのBlogアグリゲーター)
  • Mzalendo (ケニヤ国会の動きをトラッキングするポータル)
Web 2.0の動きは先進国に留まらない。世界中でメディアパワーを持ったユーザ達が発信、共有、消費するスペースを持ち始めている。

2008/05/08

Internet in Africa

アフリカのインターネット利用に関してあまり情報がない。ということで、スウェーデンのPoyal Pingdomがちょっと調べたデータを公開していた。

IXP(Internet eXchange Points)の帯域を見るとPingdomが言うように、アフリカのIXPは最大450Mbpsで細いところでは200kbpsでしかない。先進国のIXPであれば数百Gbpsが当然だから、いかに帯域が細いかがわかる。
(訂正:アフリカのIXPの最大帯域を14Mbpsとしていたのを450Mbpsへ変更:2008/5/10)
ITUのデータを見ても2002年に3カ国しかなかったBB接続国が、2006年に30カ国に増えてはいるが、アフリカには53カ国がある。まだまだBB接続さえできない国がある。ただし、2006年に2048kbpsのBB接続が最大シェアになっていることは明るい兆しではある。
InternetWorldStatsによればアフリカで最も多いインターネットユーザを抱える国はナイジェリアで800万人、モロッコ、エジプトと続いている。南アフリカはひょっとしたら最大のインターネット国かと思っていただけに、510万人で四位というのはちょっと驚いた。
Source:Pingdom / Africa's internet still VERY far behind
Source:ITU / Competitiveness and ICTs in Africa
Source:InternetWorldStats.com

InternetWorldStatsによれば、アフリカのインターネット普及率は4.7%、全世界平均の20%からは大きく離れている。世界のインターネットユーザの3.4%、4,434万人にしか過ぎない。ただし、2000年から2007年までの普及率の伸びは882.8%だ。中近東の920.2%には劣っているが先進国の伸びは2~300%にしか過ぎないだけにアフリカのニーズは高い。

最初に華々しく報道されたナイジェリアで100万台、リビアで120万台というXO(OLPC)の導入はそれほどうまく行ってはいないようだが、これがスムーズに動き始めるとして、数年後には大きな伸びが期待できるだろう。

Source:OLPC News
参考:One Laptop Per Child (Online Ad 2007/03/09)