2007/03/09

One Laptop Per Child

MIT Media Laboratoryの元ディレクタ(現在は休職中のようだ)、Nicolas Negroponteが会長を務めるOne Laptop per ChildというNGOがある。超低価格、100㌦のLaptop PCを開発し、発展途上国の子供達に提供することで、世界を探検したり、経験したり、自分自身を発信することを学ぶ機会を提供しようという教育プロジェク トだ。このプロジェクトはUNとも提携している。

その最初のモデル、500万台が今年夏、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、ナイジェ リア、リビア、パキスタン、そしてタイなどの国へ出荷されるようだ。基本的に各国政府が購入し、児童に貸与する。2007年夏までに生産を委託するメー カーを決定する予定だとBBCが1月に伝えていた。

Source:BBC / $100 laptop could sell to public
Source:OLPC / Wiki

2 月に入り、トライアルとして2,500台を8カ国に出荷予定、7月までには500万台の生産も予定され、来年には5,000万台生産し、製造原価を一台 100㌦、2010年までには100㌦以下で1.5億台を貧しい国の子供達に配布したい予定だとReutersが伝えていた。

Source:Reuters / Developing nations to test new $150 laptops

そ して、OLPC Wikiの最新情報によると、どうやらナイジェリアの子供達に約100台のLaptopが手渡されたようだ。Laptopは子供達の笑 顔、好奇心、笑い声で迎えられ、ナイジェリアの約100家族は、自慢げに家族に操作を説明する子供達と団欒を楽しむようだ。

Source:OLPC Wiki / Latest News

さ て、本当に今年の7月から500万台の生産が始まるのか、来年、5,000万台も生産できるのかは全く不明だ。しかし、このOne Laptop Per ChildプロジェクトはUNと提携しているし、ルワンダも参加を表明してきた。うまくこのプロジェクトが進めば、子供達の自由な発想でインターネットを 活用し、国や人種、言語を越えた様々なコミュニケーションが巻き起こりそうだ。それをいくらかでも手助けしたくなる。寄付はこちらへ

現 在、インターネットユーザは11億人に迫り、世界総人口65億の16.6%にも達している。そして、計画通りなら2010年には発展途上国で1.5億人の インターネットユーザが誕生することになる。それ以外の増加を含め、全世界で合計14~15億人、ひょっとすると普及率20%に達するのではないだろう か。その頃には米国を抜き、中国が世界最大のインターネットユーザを抱えていたり、インターネットTVのJoostが軌道に乗り、全く新しいインターネッ ト社会が生まれているのかもしれない。ここ2~3年、インターネットの動きから目が離せない。

変更:本記事のURLをhttp://dramrollonline.blogspot.com/2007/03/one-laptop-per-child.htmlへ変更しました。2007/3/11

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