これは米国の5年生から高校3年生までを受け持つ1,262人の教師を対象に行ったインターネット調査だ。それによると、57%の教師はインターネットベースのニュースを授業で取り上げている。それに比べるとTVは31%、新聞は28%でしかない。インターネットベースのニュースが、TVや新聞のニュースを差し置いて教室での学習に取り上げられている。
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建国以来、米国では日常ニュースの大半はローカルニュースだったわけだ。1900年代以降ラジオやTVなど放送ニュースが誕生した以降もローカルニュースはその地位を保ってきた。しかし、インターネットのニュースサイト、CNN.comやNYT.comが多くのユーザを集め、それが授業にも反映されてきている。
ローカル新聞、ローカルTVの利用は、全国ニュースサイトや国際的なニュースサイトの利用よりも下回っている。利用される全国ニュースサイトも少数のトップサイト、CNN、PBS、New York Timesなどに利用が集中している。また、BBCのような国際サイトの利用も際立っている。
ローカルニュースの重要性がなくなるわけではないが、全国ニュース、国際ニュースに教師、生徒の興味や注目が移行してきているのだ。
さて、教師が教室で取り上げるニュースソースの中で、今後より、使うようになるというのは58%を占めるインターネットが最大だ。逆に、今後、使わなくなるというのは21%で新聞とTVが多く、インターネットを使わなくなるというのは5%にしか過ぎない。
様々な授業で使われ、引用され、課題提出を求められるニュースソースは、インターネットになりつつあるのだ。
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どのような見方をしても、インターネットの利用が増加することは疑いようのない事実だ。
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Executive Summaryで、「教師や生徒が新聞やTVニュースから離れ、オンラインニュースへ移行しているとき、多くの新聞は紙媒体のプロモーションを継続している」と書いている。このシフトは学校だけではなく、通常ユーザのニュースソースとしてもインターネットは重要性を増している。また前日、前々日に書いたようにオンラインビデオの視聴カテゴリでもニュースがトップだ。
インターネットでのブランド露出を検討する際、ニュースというカテゴリは最重要検討項目になる。
最後に、それにしてもわずか1%ではあるが、Bloggerをニュースソースとして教育に取り上げている教師がいることには驚かされる。
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