2007/02/27

Lufthansa Launched Blog Marketing

2月22日付けのBlogroll(右をクリックでリンク)に、Lufthansaが最初のインターナショナルブランドとして広告を開始したと誇らしげに発表している。


それによるLufthansaの広告は2月20日から始まり、3ヶ月程度継続されるようだ。このキャンペーンに関して、Business 2.0 や、iMedia Connectionで取り上げられていることも紹介している。

すでに右のSkyscraperが、Blogrollのディレクトリトラベルセクション、そしてBlogrollに参加している「This Non-American Life」や、「Travelhappy.info」などに掲出されている。

Blogrollは、昨年8月にビジネス、旅行、テクノロジ、環境、金融・ファイナンス関連のB2C向けBlogをWashingtonpost.com、Newsweek.comにリンクを開始し、9月にはTechnoratiともリンク、著名なAndrew SullivanをゲストBloggerとして迎えいれていた。そして12月からは広告配信も始めていた。

このLufthansaの広告は、Washingotonpost.Newsweek.Interactiveの広告ネットワークに参加している旅行関係、「This Non-American Life」、「LasVegasLogue.com」、「ParisLogue.com」、「MoreThanPoints.com」、「BaliBlog.com」など、100Blogすべてで掲出されるようだ。

Source:MediaPost / Lufthansa First Category Sponsor In Washington Post Blog Network
Source:MarketingVox /WaPo Blog Network Gets First Category Sponsor: Lufthansa
Source:Blogroll

Blogrollへの新規参加Blogとして、2月22日に20サイトが紹介されている。1月4日にも12サイトが参加しているので、ユーザの評価も固まりつつあり、Bloggerとメディアのコラボレーションが進んでいるようだ。広告主側からすると、メディア側のWeb・logサイトだけではなく、各Bloggerが抱える固有ユーザも総合的にカバーできる。

ところがTechnoratiで主要なBlogサイトのランクおよびリンク数を見ると;
  • This Non-American Life:ランク41,997位、86Blogから137リンク
  • LasVegasLogue.com:ランク92,763位、41Blogから1,508リンク
  • ParisLogue.com:ランク64,864位、57Blogから1,343リンク
  • MoreThanPoints.com:ランク1,699,776位、1Blogから1リンク
  • BaliBlog.com:ランク8,033位、356Blogから1,203リンク
MoreThanPoints.com以外は相応のランクとBlogリンクがあるため、Blog世界への露出を加速してくれる期待がある。しかし、MoreThanPoints.comはホテルや、カードのポイント加算・倍増アナウンスをやっているが、書込みも不定期、トラフィックやリンクも少ない。こういったこれからのBlogサイトもひっくるめたパッケージ販売になっているので、ちょっと納得の行かないところも残っている。特に立ち上げたばかりに等しいこのBlogサイトを広告ネットワークに参加させているのはよっぽどの理由が必要だろうが、それがわからない。

ところでLufthansaとJALのBlog露出を比較してみると(2月26日時点);
  • Lufthansa
    • 23,786(全言語Blog件数)
    • 12,377(英語:52%)
    • 4,668(独語:20%)
    • 803(仏語)
    • 681(日本語)
  • JAL
    • 152,703(全言語Blog件数)
    • 7,591(英語:5%)
    • 273(独語)
    • 852(仏語)
    • 128,476(日本語:84%)
まず、圧倒的にLufthansaのBlog露出が少ないことが分かる。しかし、その少ないBlog露出の大半は英語でドイツ語よりも多い。Lufthansaは、Blogrollの広告ネットワークだけではなく、Technorati.com自体にもテキストリンクを出しているので、とにかくBlog世界の中でも、英語、すなわち米国での露出を稼ぐ戦略のようだ。

伸びが落ちているとはいっても、米国は世界最大の市場だ。そして、旅行業界は数ある業界の中でもオンライン化が非常に進んでいる。ここで露出しなければどこで露出するのかということだろう。

さて、JALはとにかく日本語のBlog露出が多い。それを除くと24,000強となり、英語での露出数はLufthansaよりも少ない。ただ、これは何もJALに限った話ではなく、日本企業全てについて言えることだろう。どうしても日本本社からのグローバル露出が限られている。しかし、Lufthansaが積極的に英語Blog露出を稼ぐように、日本のグローバル企業は、少なくとも英語での露出を上げるマーケティングが求められているのではないだろうか。

Source:eMarketer / What On Earth Is Up With Online Travel? (July 28, 2006)
(注:アクセスは契約必要)

2 件のコメント:

jorgedalto さんのコメント...

初めまして、いつも拝見させて頂いております。

文中のLufthansaとJALのブログ露出に関する数字についてですが、これらのデータはどのように作成したものか、教えて頂けないでしょうか?

日々の業務で同様の数値を利用できたらと思いまして。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

これからも良質なエントリーを期待しております。

笠井孝誌 さんのコメント...

Technorati.comで言語別のBlogを検索するだけです。

Technoratiは、JPとCOMで若干違います。

JPでJALを検索すると、「????件のブログ記事」、「言語:日本語」、「オーソリティ」となり、言語は日、英、中、韓の4ヶ国語でしか切り分けられません。

しかし、COMでJALを検索すると20ヶ国語に切り分けられます。