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Ad:Techに参加するアーリーアダプターを主とするマーケティング関係者だから、一般的なマーケター全体を現しているものではない。
しかし、2005年予算の47%を、2006年には49%へ増えているということ自体、オンラインの重要性が増していることが分かる。それにしても予算の40%以上をオンラインに投下していることに驚かされる。
まず2005年と2006年の予算振り分けを見ると、すでにオンライン広告に予算の大半を投下しているグループだから大きな変化は見られない。
ただ、効果が高かった戦術としてあげられている中で、2006年と2005年を比べると検索広告が3%ダウン、リッチメディア広告が10%ダウン、Pop-Up広告が7%ダウン、ニュースレター広告が3%ダウンしている。また、効果の得られなかった戦術としてあげられている中で、2006年と2005年を比べるとリスト借りEmailが4%アップ、Pop-Up広告が6%、ニュースレター広告が8%アップしている。それだけ期待した効果が得られなかったということだ。その中でバナー広告が効果がなかったというマーケターが39%から2006年には28%へ減っている。バナー広告効果が再認識されてきたのだろうか。
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検索広告を実施したマーケターが38%から4%減の34%、リッチメディアが28%から25%へ、行動ターゲティングが22%から18%へ落ちている。
手持ちリストEmailが大きく伸びる一方、リスト借りEmailが13%から10%へ落ちている。数ではなく少なくともリストのクオリティを自己査定できるほうを選択するということだ。
加えてどうやら、クリック詐欺などの影響が出ているのだろうか。検索広告からSEOへ、あるいはバナー広告を再認識したマーケターが多くなってきたということだろう。
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トップダウンマーケティングからグラスルーツ、あるいはボトムアップマーケティングへ移行する動きがある。企業あるいはCEO Blogからオープンコミュニケーションチャネルを開き、コメント・フィードバックを受け、それに対する迅速なレスポンスを返し、様々な流通、共有コンポーネントを配信して情報露出を拡散する新しい動きがある。
それに、サードパーティBlogやBlogネットワークへの広告をトリガーとして自社Blog露出とのシナジー効果を向上させようという狙いだろう。既成メディアサイトへのオンライン広告の比重が高いことは言うまでもないが、2007年は3rdパーティBlog・Blogネットワークへのオンライン広告を注目すべき年になる気がする。
Source:eMarketer / What Works, and What Doesn't, in Online Marketing
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