Point Topicの最新レポート、World Broadband Statistics Q3 2006 によると昨年Q3で全世界のブロードバンド回線数は2億6,380万、前Qから1,690万回線、6.5%増加している。前年比33.3%増となっており、2004Q2・2005Q2の伸び41.5%に次ぐ伸びを記録したようだ。Point Topicは2006Q3で全世界人口の4.74%、2006Q4には5%に達すると予想している。
BBトップは米国で5,450万回線、中国が4,860万回線、日本が2,580万回線となっている。5番目のドイツはBB回線数の伸びが落ちてきているのでQ4にはフランスに抜かれるかもしれない。
人口あたりの普及率はもっとも普及しているデンマークでも100人あたり30人を越えた程度だが、世帯普及率を見ると韓国が90%を超えている。香港が85%前後、シンガポールが70%、台湾が70%弱とアジア勢が一角を占め、アイスランド、イスラエル、デンマーク、オランダ、スイスなども60数%以上となっている。
さて、次にPark Associatesの最新レポート、 Digital Lifestyles: 2007 Outlook によると2006年、米国でのブロードバンド世帯普及率は前年比20%増加し、2007年には全世帯の55%、6,000万世帯に普及すると予想している。
Source:Point Topic / World Broadband Statistics Q3 2006 (pdf)
Source:Yohoo! News /Broadband Users Now the Majority in U.S.
Source:Park Associates / U.S. Residential Broadband Penetration to Exceed 50% in 2007
DSLであろうが、FTTHであろうがブロードバンド化することで常時接続、高速通信が一般化する。インターネットに存在する多種多様な情報、データへアクセスするユーザが増え、収集する情報の比較も行われる。ますます情報発信するユーザも増えてくるし、それにつれて膨大なCGMが流通するようになる。また、オンラインストリーミングビデオへのアクセスが一層増えることにもなってくる。
この状況でスタティック、クローズドなWebサイトからの情報発信や、PDFベースの広報、そして既成メディアに偏重した露出では、積極的にオンラインマーケティングを推進し、膨大な露出を投下している欧米企業とのオンライン露出ギャップは取り返しのつかないほど大きくなってゆく。
その膨大な露出ギャップを抱えながら従来通りのWebサイトでは、ユーザの興味や注目を惹き付けることは難しい。オープンなコミュニケーションチャネ ルとしてWebサイトやBlogを活用してゆかなければ消費者・ユーザとの対話は産まれないし、CGMコンポーネントを流通させなければ共有、配信してくれるユーザのパワーを借りることもできない。
なによりもオンライン露出が少ないままでは、オンラインでのブランド構築は不可能な話だ。そして、その影響範囲は、何も米国だけではない。全世界のインターネットユーザに影響が波及する。
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