Ad Age GroupのCustom ProgramsにMarketing Intelligence Centerがある。ここにAkamaiがスポンサーとなっているSocial Networking Channelがあり、「SNSおよびCGCアプリケーション:知っておくべきこと」というホワイトペーパーがある。
「なぜAkamaiがSNS...?」という質問の前に、Executive Summaryを見ると次のように書いてある;
爆発的に急増し、注目を集めるSNS(ソシアルネットワーキングサイト)は、個人々が創る画像、動画などのリッチコンテンツを後押ししている。数百万に及ぶブロードバンド化された消費者はSNSにコンテンツをアップし、広告収入を増やし、ブランドを確立している。しかし、大きな可能性を実現する以前に、立ちはだかる技術的な壁、コンテンツ配信、保存、そしてユニークでダイナミックなコンテンツ、かつ膨大なコンテンツを管理する必要がある。
そこでAkamaiのホワイトペーパーは、SNSによってもたらされた劇的な変化を取り上げ、どのように各企業がこの革新に対応する投資を行っているかを説明する。また、SNSサイト運営のビジネスおよび技術的な問題を分析し、Akamaiのユニークはネットワークソリューションを提案するとしている。
さて、YouTubeは2006年上半期にユーザ滞在時間は17分から28分へ64%増加、PV (Page View) は515%増加している。これだけのトラフィックが広告収入を支えている。だから、「SNSはトラフィックを収入に変換する必要がある」ということで、SNSサイトのトラフィックの伸びを見ている。
ユニークビジター数が最も伸びたトップ10のWebサイトのうち、5つがSNS系サイトとなっている。その伸びも前年比倍増するような伸びになっている。このユーザ数伸張を継続させ、滞在時間、PVを延ばす必要があると説く。それが広告収入の鍵だという。
そして、ケーススタディとしてAkamaiが担当したFriendster.comを上げている。Friendsterはトップ40に入るサイトで、3,100万人以上のメンバー間で友達を作ったり、今の友達とコミュニケートしたり、情報共有やデートサービスを提供することで急拡大しているSNSだ。Friendsterはトラフィックピークの増大を見越していたが、それに伴うシステム増強や管理コストをできる限り押さえながら、リッチメディアコンテンツをストレスなく使えるようなインフラ整備を検討していた。そこでAkamaiが、Friendster自体のサーバ負荷を低減させ、コンテンツ配信を最適化し、PVを増加させるソリューション提案を行っている。
Friendster.comの場合、伸び悩んでいたPVが、Akamaiのシステム導入により急激に伸びているのが明白だ。下のAlexaのグラフではPVが600@million前後から1,800@million前後へ伸びている。(Alexaのデータは、Alexaツールバーをダウンロードし、使用しているユーザデータに基づく)
Source:Ad Age / Social Networking Channel (Sponsored by AKAMAI)
(注:URLは、http://mediakit.adage.com/aamarketing/_custompage/custom_mic_akamai.html
だが、直リンクでアクセスできないかもしれない。その場合、まずhttp://www.adage.comへアクセスし、左サイドバーにある「BRANDED CONTENT」の「White Papers & Marketing Information」をクリックし、Akamaiがスポンサーとなっている「Social Networking Channel」をクリックしていただきたい。どちらにしてもダウンロードにはユーザ登録必要)
Friendster自体のデータによれば、たった一月で3倍の2,750万PVへ伸びたそうだ。AkamaiのソリューションがFriendsterのビジネスに大きな影響を与えたことよりも、インフラ、コンテンツ配信ビジネス側からSNSに切り込んでいるAkamaiの目のつけどころに感心する。
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