Clearswiftの調査は827人のオフィスワーカーを対象に行われ、その25%は社員数10万人以上の企業、26%は同1,000~1万人未満の企業で働く人々だ。それによると46%は仕事に関連した事柄をSNSやサービスを使って話している。もっとも人気のあるのはBlog、フォーラム・チャット、IM、WebベースのEmailを使っている。
企業によっては、「アクセス規定」などを制定して社員の行動規範を提示しているが、29%の企業は職場からSNSサイトへのアクセスは禁止しているようだ。Clearswiftは、Blog、フォーラム、WebEmail、IM、SNS、Podcast、オンラインビデオサイト、画像共有サイト、そしてSecond LifeをSNSサイト・サービスとして規定している。
それによると;
- 87% 毎週、Web2.0サイトへアクセス、そのうち
- 63% 毎日、数回アクセス
- 51% 週に一時間以上、職場からWeb2.0サイトへアクセス
- 43% 日に数回、職場から個人目的でSNSサイト・サービスへアクセスし、
- 13% 一週間に5時間以上アクセス
- 46% 職場からWikipediaにアクセス、他にもYouTube、Flickr、IM、Blogなどが人気
- 46% 仕事に関連する事柄をSNSサイトで議論
- 71% 職場から個人目的でWebベースEmailを利用
- 50% 職場から個人目的でWeb2.0サイトへアクセスする権利があると考えている
Source:Clearswift / Survey Shows Organization Susceptible to Data Leaks through Social Media Sites
このClearswiftというのは、Email、Webアプリ向けのMIMEsweeperを持ち、Military、Defenseなどのセキュリティ製品・サービスなどをやっている企業なだけに、SNS、Web 2.0の職場での普及による情報漏えい、労働生産性低下に警鐘を鳴らしているわけだ。
ところが他社が社員のインターネットアクセスを制限する中、IBMは1997年から積極的にネットへ出て行くことを奨励していたし、2004年12月には社内Blogを開始、2005年春にはBlogガイドラインを制定、2005年6月14日時点で3,612の内部Blog、30,429のポスティングにまで急拡大している。そして、現在、IBMはSecond Lifeに3,000人も貼り付けている。そんな企業がいる一方、SNSサイトへのアクセスを禁止する29%もの企業もいるわけだ。
新しいトレンドに即応し、ニュービジネスの芽を育て、競合企業と差異化しながら、大きなビジネスチャンスに育て上げることができる企業もあれば、旧来からの業界地位に安住し、新規ビジネスを開発、育成することなど検討すらしない企業もあるということだろう。
しかし、社会生活に大きな変革を与え、影響を続けるインターネット、そしてそのインターネットで様々に沸き起こってくるビジネスの種を拾わずに、どうしてビッグビジネスに育て上げることができるのだろう。当然、必要な倫理規定、セキュリティ対策を講じることは必要だが。
参考:Why Should CEOs Learn to Love the Blogs
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