HitwiseのBill Tancerが、7月27日のエントリで下の図を出し、「米国の検索実績でXbox360がWiiを抜いた。Xbox360は累積実売台数トップだが、Wiiは急速にマーケットシェアを伸ばしていた。インターネット検索が販売の先行指標であり、今後の販売増の予想となることはよく知られている」と書いていた。
ただし、抜いたのは7月第4週の検索実績であり、それまでPS3がシェアトップだった一時期を除きWiiがトップシェアを占めていた。
Source:Hitwise Blog / Xbox overtakes Wii As Most Searched for Console
Bill Tancerが分析するようにXbox360に関する検索実績が増えたのは、トラブル、値下げ、新発売ゲームだとしても、それがXbox360の販売増加につながるだろうか?
下のVideo Game Chartsのグラフを見ると、発売以来86週間でXbox360は1,020万台に達している。PS3は38週前後で393万台、Wiiは36週で965万台に達している。Wiiは半分の期間でXboxに肉薄し、Q3には追い越しそうだというのがわかる。それだからこそ、Xbox360の値下げという話につながっている。また、このままでは3位のままで初年度を終えてしまいそうなPS3も、値下げで販売を促進したいと考えているだろうこともわかる。
次に下の図を見ると、Xbox360が昨年のXmas商戦時期に大きく販売を伸ばしているのがわかる。Wiiも同様にアップトレンドに乗っていたが、PS3は一人蚊帳の外といった状況だ。そして今年に入ってからもXbox360の販売台数についてゆくのがやっとでWiiの背中が見えなくなりそうだ。
Source:Vieo Game Charts / Hardware Comparison Charts
肉薄するWiiを引き離したいXbox360、先行2社に追いつきたいPS3。両社にとって対抗、販促策が値下げだけだとするとWiiの一人勝ちは決定したも同然だ。
IceRocketのBlogトレンドツールを使い、Blog露出を比較するとWiiが、他2社の2倍前後の%ポイント、累計Blogエントリ数を獲得している。ゲームオタクやファンがせっせと露出を増やしてくれているわけだが、PS3、Xbox360ともにこのセグメントへの露出を目的とするマーケティング戦略が見えてこない。
Souce:IceRocket / Blog Trends
(注:IceRocketのデフォルトは2アイテム比較となっているので、リンク先で表示されるのはWiiとPS3のみ。Xbox 360はマニュアルで入力が必要)
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