2007/08/20

Online Time More to Content Than E-mail

OPA (Online Publishers Association) が新しい調査を発表した。

2003年から2007年5月までの4年間のIAI(Internet Activity Index)の推移を見ると、コンテンツが37%増加しオンライン消費時間の約半数(47%)を占めるまでになっている。

検索、EC、通信(Emailなど)という他3部門のうち伸びているのは検索の35%増だけ、ECも通信もシェアを落としている。2003年時には消費時間の46%が通信で消費されていたが、ECおよび通信の割合は下がっている。コンテンツは2003/2004年で10%増、2004/2005年は変化なし、2005/2006年で13%増、2006/2007年で同13%増だ。
コンテンツに時間が消費される主たる原因
  • ニュース、娯楽情報、天気といった昔からの伝統的なオフラインコンテンツへの行動がオンライン化した
  • クオリティコンテンツサイトはメジャーなニュースイベントがあればトラフィックが突出し、イベント後も高原状態を維持する。例えばハリケーンカテリーナ、NCAAといったイベントは消費者を一層オンラインコンテンツにエンゲージさせる
OPAはコンテンツ消費時間が伸びる原因として他にもいくつか上げている。
  • アクセスが容易、高速になったインターネットはトータルのオンライン消費時間を加速する
  • オンラインビデオ人気によりオンラインコンテンツの消費を加速する
  • 検索結果が改善し、希望するビデオに素早くたどり着ける消費者は一層コンテンツとインゲージする
  • 4年前と比べWebサイトは多くのコンテンツを提供してるため、コンテンツの消費時間を加速する
  • 通信ツールとしてIMが使われるようになり、通信での消費時間を抑制。IMはEmailよりも効果的な通信ビークルだ
参考:OPA Internet Activity Index (Online Ad)
Source:Editor & Publisher / People Devote More Time Online to Content Than E-mail
Source:OPA / Press Release

SEO、SEM、LPOと検索がらみのマーケティングに関心が集まっているが、伝統的メディアが提供するコンテンツ、あるいはSNSサイトが提供するコンテンツと通信(共有)というスペースでオンライン時間の約半分が消費されている。消費時間3%にしか過ぎない検索エンジンに広告予算をつけるなら、コンテンツ側にも応分の予算が必要だ。とくにブランドを露出させるためにはコンテンツ側でのマーケティングが必須だろう。

コンテンツはユーザ・消費者の興味、関心を惹き、(ソーシャル)ブックマーク、リンク、トラックバックなどでクロスメッシュしてゆく。やはりトラディショナルコンテンツは強いし、オフラインで強いイベントはオンラインでも強い。

ひとつ気になるのはIMの利用が進み、Emailが通信ビークルの地位を脅かされていそうなことだ。これにTwitterや同様サービスを加えるとフリーメールを使うユーザ数やメール数、頻度にも影響が出ているのかもしれない。

0 件のコメント: