Ivana KalayがStumpetteに「WARNING: Beware the Dark Side of PR 2.0」と題して、Web 2.0、PR 2.0の裏側を書いている。
Souce:Stumpette / WARNING : Beware the Dark Side of PR 2.0
Web 2.0、PR 2.oの裏側とは、「Black PR」、「BPR」を指し、利益目的であったり、悪意を持って(競合)企業などの信頼、評価を下げることを目的としたマーケティングということになるだろうか。あるいは昨年、Diggで実行された愉快犯、個人的な劇場型犯罪を行う輩も含まれるかもしれない。
参考:Fake News Story Games Thousands of Digg Users (Online Ad)
KalayはAjax、フィード、ソーシャルネットワーク、Splog、SEOパワーツールなどを説明しながら、それらを悪用できる可能性について書き、実例としてひとつ上げている。それによるとヨーロッパの大手航空会社が最近、Ajaxを活用した新しいWebサイトをオープンした。クールで使い易く、ユーザの評判も上々だったようだが、問題は脆弱だったことだ。競合する航空会社が「Black-hats (hackers)」チームを雇い、単純なWebアプリを使ってサイトを精査した結果、顧客名、コンタクト詳細、その他多くの個人情報を獲得する様々な穴を発見したそうだ。その後、競合会社はその情報を使い、各種旅行プロモーションを行い、大手航空会社は25%の収入減に見舞われたと書いている。
さてさて、売上が25%も落ち込むという影響があったとするとMSM(Main Stream Media)がファイナンス記事で取り上げてもおかしくないイベントだが、そんなニュースは聞いたことがない。そのため彼の書き込みに対して否定的なコメントもいくつかある。だから、彼のエントリを単に意味のない憶測記事だとかたずけるのは簡単だが、クリック詐欺やSplog、上記のガセネタのように広告プラットフォームを悪用したり、SNSやニュースアグリゲーターを利用して金を稼いだり、釣られた人々に対して大笑いする輩がいることを無視することはできない。
Click Forensicsによれば2007年Q2で15.8%に達し、GoogleのAd-Sense、YahooのPublisher Networkを含んだ検索エンジンのコンテンツネットワークに出現したPPC広告に対するクリック詐欺の比率は25.6%だ。そしてクリック詐欺のうちフランスが5.1%、中国が3.2%、オーストラリアが3.1%を占めるという現状を見れば、対岸の火事どころか足元でくすぶっているボヤが壁を伝い始める前に対処しなければいけないのが明らかだ。
Source:Click Forensics / Click Fraud Q2 2007
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