その調査の消費者セクションに、「ソーシャルリサーチャー」という定義がある。これは製品・サービスの購入前に、必ずあるいは大抵、カスタマーレビューを探し、読むことにしている消費者、オンラインショッパーを言う。Power reviewsの調査では65%が「ソーシャルリサーチャー」に当てはまるとしている。またこのグループは、アクセスする領域のすべてでレビューに関与、関係する率が、平均的なオンラインショッパーより20%も高い、彼らの特徴は以下の通り。
- 78% 10分以上レビューを読む
- 86% レビューは非常に重要、あるいはとても重要だと判断している
- 76% レビューの「最高評価を受けている製品」リストは非常に重要、あるいはとても重要だと判断している
- 64% 買う予定の製品の半分以上をオンラインでリサーチする(ショップ・Web・通販で買おうとも)
また、平均購買単価に関して次のコメントもある。「評価の高いレビューがあると、カスタマーは松竹梅のうち、松や竹を選択するので単価があがる」
Source:Powerreviews.com
Source:Power Reviews / New Study (pdf)
注:ダウンロードにはユーザ登録必要
このソーシャルリサーチャーという点はB2Cだけに特異な傾向、現象だろうか。当然、B2Bにも適用される。購買プロセスがB2Cに比べ長期、多人数、かつ多様な権限による決定プロセス、そして大きな予算規模に見合うROIが求められるだけに、「既存ユーザの声」はB2Bバイヤーにとってそれこそ「天の声」になる。
また、カスタマーレビューとは、「someone like me」 が評価するため、もっとも信頼がおけると多くの調査でも判断されている。これもB2Cであれ、B2Bであれ同様に適用される。
この調査は最後に「ロイヤルティ」を取り上げている。「カスタマーレビューがカスタマーロイヤルティにインパクトを与えている明白な証拠はあるか?」という設問に対して、量販店大手は、「レビューを書き込んだカスタマーは通常より20%~30%もリピート率が高い」と回答し、別の業者は「リピート客が20%増加した」と答えている。新規顧客を獲得するには既存顧客保持に必要なコストの5倍がかかるといわれているが、そのROIは明らかではないだろうか。
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