2008/02/01

Impact of Social Networking in the UK

Hitwise UKから「Impact of Social Networking in the UK」が出ている。

目を惹くのは、SNSがEmailのメッセージ市場を食い始めていることだ。UKのオンラインユーザはemailではなく、SNSを通して友人、知人とコミュニケートしていることだ。2007年10月、SNSへアクセスするユーザが、Webベースのemailサービスサイトへアクセスするユーザを上回った。また、2007年11月、Hitwise UKがカテゴリ化するトップ25のSNSサイトへのアクセスはUK全体の5.21%、コンピュータ&インターネットというカテゴリは4.92%となっている。このコンピュータ&インターネットにはHotmail、Yahoo、Googleなどその他のemailサービスも含まれている。

コンピュータ&インターネットカテゴリよりもSNSカテゴリへのアクセスが上回ったということは、ポータルの集客力に陰りが見えるということなのだろうか。あらゆるサービスへのゲートウェイとしてあるポータルよりも深い、密なリレーションをSNSが提供し、それを利用したアクセスパターンができつつあるのだろうか。
以前SNSの年齢層について書いた。

参考:Profitable SNS with GEN Y, GEN X and BB? (Online Ad)
参考:SNS Demographics Continue to Shift, Getting Older (Online Ad)

UKでもSNSの年齢層は上がっている。グラフにはないが25-54歳が中心なのは変わらないとしても、55歳以上の伸びが1年間で6.1%というのは高齢化が進んでいる。というよりは、UKの人口分布通りにインターネット、SNSの利用が進んできたということだ。そして高齢者の利用時間が一層増えてくるのだろう。それにより可処分所得の多い中高年が集うSNSがますます注目を集める。
次に、2007年10月でSNSからのアップストリームトラフィックは、全Webサイトへの7.7%のトラフィックとなっている。これは検索エンジンに次いで2番目のカテゴリとなる。SNSからのアップストリームはエンタメ、教育へが多いが、3番目にニュース&メディアが来ている。SNSという個の存在としても、他カテゴリサイトへの影響力からしてもSNSはマーケティングに欠かせないようだ。
Source:Hitwise UK / Impact of Socila Networking in the UK
注:ダウンロードにはユーザ登録必要

Hitwise UKは、2008年のSNSを以下のように予想している。
  • SNSはバイラルマーケティングの主チャンネルとなる
  • SNSはターゲットマーケティングと広告の主エリアとなる
  • 消費者パワーはSNSを通して現れる
  • ニッチSNSは増加するが、既存SNSとの共存が鍵
  • SNSは機能を向上する、特に検索
バーチカルなSNS検索エンジンが出てくると一層ターゲッティングが可能となる。そんなエンジンが早く欲しい。

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