以前紹介したEIAA (European Interactive Advertising Association) のMediascope Europe 2006のデータから新しいプレスリリースが発表された。
それによるとヨーロッパの人々はオンラインで商品を購入し出しているし、特定の小売セクターでその傾向が顕著となっている。ここで言うコンバージョン率とは、オンラインで商品をチェックした後、その商品を購入する率を指す。
下にあるように、前年比のコンバージョン率アップ率が高いのは携帯電話、音楽ダウンロード、そしてカーアクセサリだ。コンサート・フェスティバルチケットがコンバージョン率75%だが、前年比コンバージョン率上位を示している表以外にも、旅行チケットが72%、書籍が71%のコンバージョン率をたたき出している。
調査によると、ヨーロッパのインターネットユーザの78%はオンラインでショッピングを行い、平均すると過去半年の間に10個の商品を購入し、€750を支出している。表のようにUK、北欧諸国が€1,000以上の大盤振る舞いをしているが、ドイツは購入件数からするとお買い得品を買っているようだ。
オンラインショッピングをする際、ユーザは当然ながら価格比較を行う。54%のオランダのユーザは少なくとも月に一回は比較サイトで価格をチェックしている。ドイツとフランスが50%だ。価格に敏感なUKとドイツのユーザ(それぞれ62%と49%)は、必ずオークションサイトをチェックしている。
Source:EIAA / Press Release : European Conversion Rates On The Rise
参考:EIAA Mediascope Europe 2006
インターネットには価格比較サイト、製品評価サイト、オークションサイト、それに個人のWebやBlogサイトなどから様々な情報がユーザに提供されている。企業や販社、小売店が既成メディアを活用したキャンペーンやWebからユーザに提供する製品・サービス情報以上に、インターネットには情報が溢れている。
既成マスメディアからの提供情報量とその訴求範囲では、現在のインターネットユーザを捕捉することは難しい。EIAAのプレスリリースには、「オンラインショッパーはインターネットを使う分、TVを見なくなっている。インターネットユーザの四分の三近くは、必要なものを短時間で手に入れられるのがインターネットだと分かっている」としている。
このメディアに露出しなければ認知も、検索も、購入もしてくれない。だからeMarketerが見るように、UKでは2006年にインターネットユーザ一人当たりで122㌦のオンライン広告が、2010年には217㌦へ、フランスは90㌦が136㌦へアップすることになる。
この広告費の伸び、オンライン露出増に日本企業はついていけるのだろうか?
Source:eMarketer / Europe: One Continent, Many Online Ad Markets
注:リンクは1週間から10日間だけ有効
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