2006/10/31

OPA Internet Activity Index

OPA (Online Publishers Association) Webサイトに、Internet Activity Index (IAI) がある。

デフォルトでオンラインで消費された時間を4つのカテゴリごとに、データ収集が終わった最新月とその前月の比率と、%の変動を示している。また、最新月のトピックを掲載している。右は10月中旬まで表示していた8月のデータ、左は現在最新のデータとして9月のデータが表示されている。

4カテゴリの詳細は以下の通り。
コンテンツ
主としてニュース、情報そしてエンターテイメントを提供する目的のWebサイト、およびインターネットアプリケーション。CNN.com、ESPN.com、Windows Media Player、MapQuestなど。

コミュニケーション
考え、メッセージ、あるいは個人間、グループ間で直接やり取りされる情報を提供するためのWebサイト、およびインターネットアプリケーション。Yahoo! Mail、AOL Instant Messenger、MSN Groupなど。

コマース
オンラインショッピングなどを実施するWebサイト、およびインターネットアプリケーション。Amazon、eBay、Shopping.com、Dell.comなど。

サーチ
Webをスキャンし、ユーザごとのリクエストから特定条件に基づいた結果を提供するWebサイト、あるいはインターネットアプリケーション。Google Search、MSN Search、Yahoo! Searchなど。

このInternet Activity Indexのどこかをクリックすると、時系列データも見られるようになっている。Share of Time、Page Per Person、Page Views、Total Time、Unique Visitors、そしてReachがある。Unique VisitorsとReachを観てみると、それぞれ1億人を超すユーザがアクセスし、全インターネットユーザに対して70~80%台のリーチを上げている。メールなどのコミュニケーション、コンテンツ、サーチ、コマースの順になっている。
しかし、Total TimeとShare of Timeを見ると、いかにコンテンツ、コミュニケーションでユーザ時間が消費されているかがわかる。ユーザ消費時間が6億時間を越える2カテゴリに対して、Searchは8,400万時間しかない。GoogleがMySpaceを取り込んで、コンテンツとEmailでの広告スペースを確保、獲得した理由がわかる。また、GoogleがLPOを導入し、ランディングページであるコンテンツサイドでのサービス獲得に動いたのもうなずける。
しかし、どこまでいってもオフライン広告の一方通行をオンラインでやっているだけであることは間違いない。CTRはどこまでも下がり続け、検索キーワードの単価は上がり続け、CPAなども一方通行である限り、その効果は下がり続ける。

Googleが目指すように広告スペースを確保し、圧倒的な物量で広告を強制露出する一方通行ではなく、ユーザの自発参加を促進し、コンテンツ拡張やユーザのEngagement、関係性を深化させる双方向のコミュニケーションを模索しない限り、オンライン広告の冬の時代は意外なほど早くやってくるかもしれない。

Blog and RSS for B2Bでも紹介したが、BlogやRSSを活用したB2Bマーケティングに効果があることは、IT購入決定に大きく影響していることからも評価されている。Web2.0時代にグローバルなViral Marketingの核のひとつとなるのは、Blogをおいて他にない。

参考:OPA
参考:OPA Internet Activity Index
参考:Blog and RSS for B2B

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