2008/08/07

Building Web 2.0 Enterprise

McKinseyから、企業における「Web 2.0」技術の導入に関する2回目の調査が出ている。

昨年と比べると、Webサービス、P2Pの導入が減り、Blog、RSS、Wikisなどが増え、SNSは現状維持といったところだ。
別なデータでは昨年と比べ、Web 2.0を導入するケースとして、社内は93%から94%へと若干増えただけだが、顧客とのインタフェースの場合、91%から87%へ、パートナー・サプライヤーとのインタフェースの場合も83%から75%へと減少している。

Web 2.0の連呼に釣られて拙速に導入したのはいいけれど、社内体制整備が追いつかず、たなざらしとなった企業が多いのだろう。社内だけでも何らかの効果を出せればいいといった、後ろ向きの企業が多くいるのだろう。

さて、資料の中に地域別、Web 2.0技術導入比率がある。中でも眼を惹くのは、インドおよびアジア・パシフィックのBlogだ。インドは46%、アジア・パシフィックは48%が導入している。また、インドはWikisの導入も他地域よりも比較的高い。中国ではP2Pだ。

他地域でも特徴的なWeb 2.0技術が見えている。

最初からWeb 2.0を導入すべきではない後ろ向きの企業ではなく、顧客の声を吸い上げ、製品開発に活かしたり、顧客サービスを向上させたり、新規顧客獲得や既存顧客維持などにWeb 2.0を活用したいと考える企業であれば、競合他社との差異化に活かしたいと考える企業であれば、使えるベンチマークだろう。

個別国ごとの対応は現地に任せればいいが、パン、あるいはグローバルなマーケティングを考えるのであれば最低限の情報だ。
Source:McKinsey / Building the Web 2.0 Enterprise (ユーザ登録必要)

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