2008/08/22

US Mobile

米国のモバイル事情をCTIAのSemi-annual studyから見てみると、1985年12月に34万人だった契約者数は昨年末で2億5,500万人を超えている。3億をちょっと超えているのが米国の総人口だから普及率は80数%だ。InternetWorldStats.comによると、米国のインターネットユーザ数は2億1,500万人(普及率71.4%)なので、携帯ユーザはそれを超えている。
年間の通話時間は昨年で2兆分を超えている。毎年、17%の伸びだ。2億5,500万人が毎日約20分通話しているということだが、データ通信に関するデータは公表していない。
半年間の売り上げ総額(利用料金)は2007年で700億ドル、年間では1,380億ドルに達している。
CTIAが引用するOvumのデータによると2005年時点で6,880万企業ユーザのうち25%がブロードバンド化されている。そして2016年には8,190万企業ユーザのうち83%がBB化されると予想している。
Source:CTIA / Wireless Industry Survey (pdf)
Source:CTIA / The Economic Impact of the U.S. Wireless Industry on the U.S. Economy (pdf)

右肩上がりの数字のように見えるが、そうではない。すでに月の平均利用料金は1988年から下がり始め、1998年の平均39.43㌦を底に上昇したが、2001年以降約50㌦前後で推移している。今のところ携帯ユーザ数が増えてくれば総利用料金が増えるが、あと数年でその傾向も頭打ちになることは明らかだ。

AT&TがAppleのiPhone 3Gを独占販売して契約者獲得競争にしのぎを削っているのが分かるし、携帯市場が爆発しているインドの携帯市場へ進出しようとしているのも納得する。

Source:Economic Times / AT&T close to buying out Maxis in Aircel
参考:Mobile in India (Online Ad 2008/06/23)

グローバルに進出市場を開拓するのもひとつの戦略だろうが、もうひとつ、企業ユーザをどうやって獲得してゆくかも別な戦略にならないだろうか。

米国で言えば2016年までに約1,300万人増加する企業BBユーザにアピールするスピード、アプリ、サービスを提供できるかどうか、それをテコに全体で8,190万の企業ユーザのいくらを取り込めるかが勝負では...?

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