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Source:ABCe
これまでもずっと英国新聞社サイトのトップを走ってきたわけだが、そのGuardianがとうとう2,000万の大台を超えたというわけだ。
Guardianは、Telegraph、Times Online、Mail Online、Sun Online、Mirror、Independentなど他新聞社サイトの数字も挙げた後、「ほとんどの新聞社はまだまだ国内中心の事業展開を行っているため、広告主にとってUKユーザ(数)は最も価値のあるオーディエンスだ」として、新聞社それぞれのUKユーザ数を書き出している。
こんな戦略ではどの国の紙媒体サイトも、もうやっては行けない。
国内のクオリティユーザは、地理的、言語的な壁を乗り越えて必要な情報、コンテンツを求めて最適サイトへアクセスしている。先日書いた「comScore:State of the Internet」にも挙げたように、インターネットユーザ数が増えても米国(英語)Webサイトへアクセスする非USユーザ比率は変わらない。自国サイトが充実するにつれて自国内アクセスが増え、海外サイトへアクセスするユーザが減りそうなものだが、減らない。自国サイトに満足しないユーザ、アーリーアダプターやアーリーマジョリティが海外のカテゴリトップサイトへアクセスしている。
参考:comScore:State of the Internet (Online Ad 2008/07/29)
限りのある国内ユーザに依存したオンライン戦略では、もはやどの国のサイトも立ち行かない。Guardianのように約59%を占める海外ユーザを有効に活用する戦略が求められている。日本、中国、韓国、その他、非英語圏のWebサイトが他言語ユーザのトラフィックを誘導することは困難だが、英語サイトであり、世界的に名の通ったWebサイトであれば、海外ユーザ比率は高いはずだ。高くなければ国内向けサイトとして叩き合うしか道は残っていない。
しかし、海外ユーザ比率が高ければ、そしてアクセスするクオリティユーザの実証ができれば、大きく飛躍するチャンスがある。ただし、この論理を理解するグローバルクライアントの存在が欠かせないのも事実ではあるが...。
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