昨日、紹介したOfcomのデータには「Communications and the environment」というセクションもある。
UKでは2020年には、TV、携帯電話、ゲーム機、コンピュータなどが家庭で使用する電力の45%を占め、2008年の30%増になると見込まれている。
通信機器を購入する消費者にとっても「環境問題」は避けて通れないどころか、まず考えなければならない重要なポイントだが、なかなか一枚岩というわけではない。消費者にとって見ると機器を廃棄する際はグリーンを考えるが、購入時にエネルギー消費を比較するのが難しく、使用時のエネルギー消費を減らす方法をとっている消費者は少ないといった具合だ。
たとえば、三分の二(72%:Agree Strongly+Agree)の消費者は環境を考えて生活を送り、54%は洗濯機や食器洗機などの白物家電を購入・廃棄する際、環境にやさしいものはどちらかを比較している。
家電を廃棄する際は環境に配慮するのは74%だが、使わないときに家電製品のスイッチを必ずオフにするのは27%(Agree strongly)だし、購入する際は、機器のエネルギー消費を比較することが難しいので購入の判断ではまだ小さな役割(39%:Agree strongly+Agree)しか果たしていない。
各製品のスイッチをオフにするかどうかを見ると、無線ルーターのスイッチを入れっぱなしにしているのは63%、セットトップボックスも43%、デスクトップは19%、ノートPCは14%が入れっぱなしだ。
Source:Ofcom / Communication Market Report -1 (pdf)
Source:Ofcom / Communication Market Report -2 (pdf)
どこの国でも同じ問題を抱えている。家庭で使われる家電・通信機器が多くなればなるほどスイッチを入れっぱなしで電気を消費している。これじゃ、いくら政府がエネルギー節約の旗をふってもエネルギー消費は抑えられない。
レポートではEUの「Eco」ラベル、CRT/Plasma/LCD TVの消費電力比較、家電などの回収サービスを紹介しているが、「どこそこに行けばあります。比較できます。分かります」といった露出では一般消費者には訴求しないだろう。意識の高い消費者の活動グループやNGOなどのほうが影響力がありそうだ。
だからGreenpeaceがやっている「Greener Electronics Guide」から目が離せない。
参考:Green Electronics Guide 2008 June (Online Ad 2008/08/13)
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