と、Profitable SNS with GEN Y, GEN X and BB?で書いた。
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変化のわずかな兆候かもしれないが、WSJ.comが次のように書いている。Unique visitors to MySpace and Facebook dropped from August to September. WSJ technology reporter Vauhini Vara offers a look at what's causing some users to bail out in a desk-side chat with Stacey Delo of Dow Jones Online.
20歳のJenny Thompsonは2年前にMySpaceにページを持ち、毎日、十数人からのリンクリクエストに応えていた。今年はじめになると顔も知らない友達は4,000人に達した。大勢が「omg (Oh My God)、綺麗だね」というコメントを寄せてくるのに辟易した彼女は、MySpaceのページを削除した。
彼女は、その人気の高さではなく、その存在自体のため、MySpaceや他のSNSを放棄するインターネットユーザのグループに属している。これはMySpaceやFacebookが直面するジレンマを明示している。クリティカルマスを抱えるようになりサイトが機能する反面、数多くのユーザが一部のユーザを阻害することになり、増え続ける広告と、SPAMによる不協和音を醸成している。
Niselsen//NetRatingsによる両サイトの9月のビジターを見ると、MySpaceは4,920万人から4%ダウンの4,720万人へ、Facebookは890万人から12%ダウンの780万人となっている。ただし、これは学生が大学へ戻った季節要因で、昨年もこの時期に減っているが、その後、戻っている。
Facebookのスポークスマンは、自社データでは9%アップの1,1000万人、ページビューは40%アップの165億に達したと語っている。一方、MySpaceを抱えるFox Interactive Mediaは、「MySpaceは急激な成長から成熟の過程へ移行しつつある」、「自分のページを削除した数が増加したということはない」としている。
MySpaceの人気によってSpamが増え、ユーザを悩ましている。多くの広告主は「Friend Request」機能を使い、広告そのもののリクエストを送っている。また、MySpaceユーザに短時間で「Friend Request」を自動送信するプログラムも出現している。これが新しい世代のEmail Spamだ。$19.95でプログラムを販売しているサイトもある。
Facebookは今のところSpam問題は表面化していない。しかし、それまで学生のみが対象だったユーザ制限を先月、開放したことで一部のユーザ離れを招いている。3,000近くのユーザは、「Facebookを学生に限定する公式請願」を出している。Facebookの売りである、「オフラインで知っている人をオンラインで結びつける」機能がストーカーまがいの行為を招いている。
ユニークビジターの減少は、数ヶ月続いた緩やかな伸びの後にきた。
MySpaceの場合、9月までの過去3ヶ月は3.1%の伸び、前年は45%の伸び。
Facebookの場合、前年の11%の伸びに比べ、1.7%のダウン。
Yahoo!も同じような状況でユーザ数の伸びは鈍化している。
Source:Wall Street Journal
友人コミュニティのMySpaceや学生中心だったFaceBookが、メインストリーム化することで様々な軋轢と、問題を生み始めたことが分かる。季節要因が大きいだろうから、10月以降またユーザ数は伸びるとは見られるが、成熟段階に入ったことで、どれほどの伸びが期待できるかは不透明になってきた。
ただし、Facebookは全てのインターネットユーザに門戸を開放したことで、今後もユーザ数は伸びるだろう。問題はいつMySpaceと同じ現象が起きるかだ。
MySpaceで今見えているのは、メインストリーム化する前に参加したアーリーマジョリティの先頭集団が、サイト属性の変化に不満を募らせつつあるといった状況だ。最初に参加したデジタルイノベーター、アーリーアダプターの興味はすでに失せ、どこかへ行ってしまっているのでは...?
Profitable SNS with GEN Y, GEN X and BB?で書いたようにMixiも招待制だが、50代の中年女性が自分の子供に誘われて参加するステージになってきた。2サイトと同様にユーザ間の軋轢や問題がいつ発生してもおかしくない。
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