2006/10/11

Web video search site Blinkx signs MS pact

Blinkx とはWebビデオ検索で重要性を増しつつあるメジャープレイヤーで、すでにAOL、Lycos、Times Onlineなどに検索サービスを提供している。BBC、Fox、MTV、Sky News、Reuters、YouTubeなどが提供している600万時間のオーディオ、ビデオ、TV番組をインデックスし、検索可能としている。

Blinkx は通常のテキスト検索ではなく、音声認識、画像、内容解析によってコンテンツ検索が可能で、ユーザはビデオ中に使用された言語によって検索ができる。通常 の検索エンジンではビデオのタイトルやテキスト情報をベースに検索するが、ビデオを見ても何がなんだか判断できない。しかし、Blinkxはオーディオト ラックに録音されている言葉をベースに検索することができる。

このBlinkxと契約したMSは、自身のWebサイトやLive.comにBlinkxの技術を導入してゆく。
YouTubeは笑い声の渦に包まれているのかもしれないが、観たい何か特別なものを見つけるのは、また別な話だ。また、GoogleやYouTubeとは違い、Blinkxはビデオに関する検索情報を集めるのであって、ビデオそのものを集めてくるわけではないので、著作権問題やストレージの話は出てこない。

Source:Reuters
Source:MarketingVox

Web上のビデオを視聴するユーザはBB接続の急増により爆発している。バイラルビデオもあっという間に世界へ伝播していく。

YouTube とGoogleの話で騒がしいが、Googleが単純テキスト検索エンジンとして地歩を固め、飛躍してきたのはWeb1.0の世界。コンテンツの発信、共 有、転送、マッシュアップによるコミュニティーやグループが自然発生、拡大してゆき、BBユーザが各国でアーリーアダプター域を超えつつある中、コンテン ツに最大情報を詰め込めるビデオによるWeb2.0時代に、ビデオコンテンツ解析をベースとする検索エンジンはWeb2.0の盟主となるのだろうか。

日本では経産省が音頭をとり、「情報大航海プロジェクト・コンソーシアム」が7月に発足している。映像や音声データでは優れた技術を持っている国産メーカー、検索関連技術研究を進めてきた大学などが参加している。数十億円の予算が確保され、2~3年で結果を出す計画だ。

Blinkxは2004年創立、1,200~1,300万㌦の出資を受け、すでにAOL、Lycosなどにサービスを提供し、出資金の四分の三を使った時点でMSとの契約に至っている。
BlinkxのCTOは、「我々はWeb上でただひとつ、最大のビデオ検索エンジンになる」と語っているが、日本製次世代検索エンジンは間に合うのだろうか。

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