2006/10/07

Profitable SNS with GEN Y, GEN X and BB?

Universal McCannの資料にcomScoreの2006年3月のデータがある。MySpaceの12~24歳のビジターは1,600万人、3,680万人の44.4%にリーチし、サイトのユニークビジターの39%を占めている。

2005年の7月にNews Corp.による買収が発表されても、8月時点では44.3%(昨日の資料データ)だった。それが2006年の3月では39%、そして8月のデータでは30%(同)だから、1年間で14.3ポイント、5ヶ月間で9ポイントも落ちたことになる。
その結果、今年3月まではGEN Yと呼ばれるデモグラフィックがMySpace.comのコアだったわけだが、35~54歳のGEN Xデモグラフィックがコアになったことになる。

もうひとつ比較できるFacebookの場合、2006年3月に55.8%だった比率が8月には48%へ、7.8ポイント落ちている。その分、同様に35歳以上の比率が上昇しているのだろう。

Source:Universal McCann / Social Networking

GEN Yとは幼児期からデジタル化生活を送ってきた世代で、1977~1997年生まれの7,000~8,000万人。GEN Xはそれ以前の世代、そして、それ以前にBB (Baby Boomer) がいる。

実数的にはGEN Yも増えているわけだが、それ以上にメインストリーム化することでGEN Xのユーザが増え、構成比率で見ると高年齢化している。SNSの初期段階で中心となるGEN Yが、デジタルイノベーター・アーリーアダプターとすると、その後、メインストリーム化段階でGEN Yの遅れてきたグループと35歳以上のGEN Xの一部がアーリーマジョリティとして、そしてGEN Xの遅れてきたグループがレイトマジョリティとして殺到している様相だ。

GEN Yのデジタルイノベーター・アーリーアダプターがCoolだとして挙ったSNSが、商業化されていくにつれて彼らはどのような反応を示すのか?バナーが氾濫するスペースから何時集団逃亡するのか?メインストリーム化したことで大挙するGEN X、あるいはBBがSNS自体をどのように変貌させるのか?収益の上がるビジネスモデルを作りえていないSNSは、遅れてきたGEN X、あるいはBBをターゲットとし、SNSを単なるE-Commerceへ変貌させていくことで投下資金を回収しようとするのか?そしてその影響は?

MySpaceはGoogleとの提携により、Google Local、Google CheckoutでE-Commerceの準備万端だが、果たして...。

50代前半の女性が書き込んだBlogを読むと、彼女の子供から誘いを受けてMixiを始めたそうだ。GEN Yの遅れてきたアーリーマジョリティやGEN Xの先頭が到着すると、GEN Xの本体およびBBの影がちらついてくる。そして、メインストリーム化後の収益モデルはどこもこれからでは?

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