まず背景説明として、Blogが5,500万にも達し、ソーシャルネットワークの急成長、ソーシャルニュースの増大を挙げて、インターネットは人々がニュースや情報を入手する方法を変えつつあるとしている。そこで、MSM (Main Stream Media) はこの変化にどう対応しているのかと質問を投げかけている。
ということで、雑誌のトップ50Webサイトを 1) 購読部数と一部売りを合わせてランク付けし、2) Web 2.0と関連する典型的なフィーチャーを検証、3) 以前発表した新聞のトップ100Webサイトと比較した結果を元に様々なフィーチャーごとの現状分析と提案を行っている。
- RSSフィード対応-現状
- 雑誌 48%がRSSフィードを提供
- 新聞 78%
- フィードは全文フィードではなく一部分のみ
- フィードに雑誌、新聞ともに広告なし
- RSSフィード対応-提案
- RSSフィードがコンテンツ配信メカニズムとして確立しているので、雑誌メディアとしてそれを利用した売上策を検討すべき
- 購読者には全文フィードを提供
- フィードに広告も配信
- ユーザ作成RSSフィードも配信
- 人気記事-現状
- 雑誌 10%がもっとも閲覧された記事リストを提供
- 新聞 42%
- Digg、Newsvine、Memeorandum、Netscapeなどのサイトが新しい記事を入手する代替方法として人気を博している
- 人気記事-提案
- 伝統的な編集観点を補完するものとして、雑誌Webサイトはコンテンツの代替露出方法を検討すべき
- もっともコメント、Email、閲覧された記事のリスト
- Blogosphereでもっとも議論された記事のリスト
- ユーザ投票を有効化
- ビデオ・ポッドキャスティング-現状
- 雑誌 34%がオンラインビデオを提供
- 新聞 78%
- 雑誌 14%がポッドキャストを提供
- 新聞 36%
- ビデオ・ポッドキャスティング-提案
- 雑誌コンテンツを補完するマルチメディアを利用すべき
- ソースマテリアルをつける
- CNNのように号外、臨時ニュースに値するビデオをユーザから受け付ける
- ビデオやオーディオに対するコメントをユーザから受け付ける
- オーディオ版の雑誌を検討
Source:Bivings Report / The Presence of Magazines on the Internet (ppt)
他にもタグ、モバイル、Blog、記事コメント、ブックマーク、掲示板などの現状分析と提案がある。それぞれの雑誌メディアで対応できること、できないことがあるだろうが、新聞に比べてWeb 2.0対応が遅れているのが良く分かる。
ただし、これらは何も雑誌メディアに限った話ではない。企業のオンライン露出にも同じことが言える。何年もスタティックなWebページを露出し、RSSフィードや企業Blogも行っていない企業はインターネットに露出していないのも同じだ。
消費者、ユーザとの対話に参加するにはまず、露出が肝心だ。それもオープンなコミュニケーションでなければ効果はない。
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