2007/03/27

EIAA: Wireless Users Executive Summary 2007

EIAA (European Interactive Advertising Association) から、新しく無線・モバイルユーザに関する調査のExecutive Summaryが出てきたので、それを紹介する。

いつものように、英、独、仏、西、伊、北欧は1,000人前後、ベルギー、オランダは500人前後、合計で7,036人に電話インタビューを実施したものだ。
  • 無線・モバイルユーザは
    • 37%が常にSNSサイトへアクセス
    • 三分の一以上が自身のコンテンツを共有し、他のサイトに対するレビューや評価を行う
    • 通常ユーザよりも、オンラインラジオ(49%)、IP電話(34%)を利用する率が高い

  • 48%の無線・モバイルユーザはインターネットを利用する影響でTVをあまり見ない
  • 無線・モバイルユーザはオンラインショッピングが好き
    • 通常のオンラインユーザは、平均10品目を購入し、合計750ユーロ
    • 無線・モバイルユーザは、平均20品目を購入し、合計1,396ユーロ
  • 無線・モバイルワークスタイル(25-44歳)
    • 83% 通常の66%と比べてニュースサイト利用が多い
    • 79% 通常の55%と比べて銀行、ファイナンスサイト利用が多い
    • 70% 通常の43%と比べてテクノロジーサイト利用が多い
    • 43% 通常の34%と比べて自動車関連サイト利用が多い

  • PDA/Wifiによるインターネット利用者の94%が利用するメインアクセスはブロードバンド
  • テクノロジー利用
    • 94% DVDレコーダー所有
    • 81% 家庭にPC所有
    • 68% MP3/iPod所有
    • 61% 家庭にWifi接続あり
Source:EIAA / Wireless Users Executive Summary 2007

インターネットユーザの中でも、アーリーアダプターといえる無線・モバイルユーザの情報感度は高く、積極的にオンラインショッピングを行い、HDTVやPlasmaTVなどの新しいエレクトロニクス製品にも通常ユーザよりも高い興味を示しているのがわかる。また、フォーラム、SNS、Ratings & Reviewsなどにも積極的に参加し、BlogやPodcast、ビデオストリーミングやRSSを一般ユーザよりも利用している。

特にニュースサイトへのアクセスが83%、テクノロジーサイトへのアクセスが70%だという点に注目したい。無線・モバイルユーザが求めるニュースやテクノロジーの最新情報は欧州国内サイトにあるのだろうか。日本でも海外からのニュース、テクノロジー情報が多くのWebサイトで見受けられる。また、有名なBlogでは海外サイトから直接、多くの最新情報をアップしている。

欧州ユーザの英語能力を考えれば、直接、米国のトップニュース・テクノロジーサイトへアクセス、RSSフィードを受けたり、Blogやソーシャルブックマークをチェックしているのは明らかだ。ここに英語トップサイトを活用し、日本からオンラインブランディングや、マーケティングを行う理由がある。米国トップWeb、あるいはBlogサイトでの露出は、世界へ波及している。「Global Online Marketing and Branding Available」で紹介したように米国のトップ25Webサイトへのトラフィックの大半は米国以外からのものだ。また、「Blogs in UK、Germany、France and Italy」で書いたように米国トップBlogへは世界各国からリンクが張られている。

これら英語・米国トップのWeb/Blogサイトを活用することでグローバルなオンラインブランディンが可能だ。

参考:Global Online Marketing and Branding Available
参考:Blogs in UK、Germany、France and Italy

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