2008/07/30

Anything Possible / Last Lecture by Randy Pausch

このBlogで取り上げるテーマから若干、ずれるかもしれないが、Carnegie Mellon大学、コンピュータサイエンスの教授、Randy Pauschが7月25日、亡くなった。NYTをはじめ多くのメディアが報道していたし、26日付の朝日新聞でも取り上げられていた。

YouTubeに上がっている彼の最終講義のビデオは25日から3日間で140万回も視聴され、累計で500万回以上視聴されている。コメントは5,000件、Blogエントリは4,300を超えている。(それにしてもTechnoratiの検索は毎回、違った結果を出してくる。567だったり、2,719だったり、3,800だったり、メディア化したことでBlog検索エンジンとしての意味が薄れてきたかも...。ということで4,300という数字は可変です)



Source:NYT Well / ‘Last Lecture’ Professor Randy Pausch, 47, Dies
Source:Scientific America / YouTube Lecturer and Virtual Reality Expert Randy Pausch Dies at 47
Source:朝日新聞 / 最後の授業
Source:YouTube / Randy Pausch Last Lecture: Achieving Your Childhood Dreams
Source:Technotati / Randy Pausch

06年8月、5年生存率4%という末期のすい臓がんと診断され、摘出手術後、抗癌剤・放射線治療を受けていたが、肝臓と脾臓に転移。転移後は苦痛緩和治療を受けていた。闘病生活を続ける中で、昨年9月に「Last Lecture / Achieving Your Childfood Dreams」と題した最終講義を行い、今年4月には同名の本を出版し、5月には米ブッシュ大統領から「ガンと戦う人々に勇気を与え、若い人々に学ぶ力を与えた」として感謝状が送られていた。
Source:Randy Pausch's Update page
Source:Randy Pausch / Summary of Adventure

「勝ち目のない戦(No-win scenario)」はないとしてガンと戦ってきたRandy Pauschは敗れたが、彼の勇気、意志の強さ、家族への愛情、そして子供達へ残していったメッセージは全世界のインターネットユーザに伝わっている。特に彼の最終講義ビデオで語られる「子供の時のユメを実現するには、あるいは他の人のユメをどのようにして実現させるか」で語られた「Anything Possible」は耳に残る。

さて、彼の最終講義のように社会へ意味、大義、メッセージを伝えるオンラインでの例として、「Free Hug campaign」がある。「Dove Evolution」もそうだ。「Free Hug」は約3,300万回、「Dove Evolution」は約1,700万回視聴されている。コメントもそれぞれ約67,000件、約8,000件ある。

参考:Free Hug : Global Viral Effect (Online Ad 2006/12/05)
Source:YouTube / Dove Evolution

「Free Hug」、「Dove Evolution」、そして「Anything Possible」のように人々の耳に残るメッセージを世界中に発信でき、対話できるのがインターネットだ。今、インターネットで「何を伝えるか、どんな話に耳を傾けるか、そしてどんな会話をするのか」が問われている。

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