その中に、広告プレースメント場所における視線トラッキングの調査結果を示した下図がある。
Eyetoolsが行った調査によれば、ほとんどのユーザは広告サーバから送信されてきた広告を見ていない。青いエリアで囲まれている部分のボトムは広告を見たユーザの%で、トップはその広告が見える(可視化される)ところまでスクロールして広告を見たユーザの%だ。例えば、一番左端の部分で見ると、「Above Fold」にある広告は100%から59%のユーザが見ている(広告が表示されていても視線が移動していないユーザもいる)。その差、ギャップが41%もいるということだ。
Fold直後の部分で見ると、わざわざスクロールダウンして広告が表示されているエリアまで移動しているが、70%前後から27~8%前後のユーザしか広告を見ていない。そのギャップは45.8%にも及んでいる。
Foldから下に行けば、行くほど、広告を見るユーザの%は減っていく。コラム1の広告1というスペースの場合、スクロールダウンしたユーザのうち25%以下しか広告を見ていない。
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Source:Marketing Sherpa / Online Advertising Handbook + Bechmarks
Cookieを削除するユーザを考慮せず、サーバのログデータから単純にユニークユーザを算出するため、ユニークユーザを2.5倍に算出してしまうことを下の参考で取り上げた。膨らんだユニークユーザ数だけでサイト選択を行う広告主は少ないだろうが、正しい評価、検討を行うためにサイト側に努力が求められている。
それ以上に広告主にとってこの「広告プレースメント」問題は重要だ。広告サーバ側で配信したはず、見られたはずのインプレッションをベースに請求されるだけに、この種データもサイト側から提供する透明性が求められる。
参考:Internet, New Primetime (Online Ad 2008/05/26)
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