2008/07/23

Olympic Marketing : Visa

北京オリンピックが開幕まで30日を切り、いよいよ各メディアの報道も目立ち始めてきた。

さて、Visaはワールドワイドの公式スポンサーで「Go World」というキャンペーンを5月から立ち挙げている。TVスポット、印刷媒体、オンライン、そしてモバイル広告も予定されている。すでにいくつかのTVスポットは放映されており、オリンピック人気をあおっているようだ。

オンライン広告は、下の「Go World」というマイクロサイトへトラフィックを誘引するもので、このサイトでは過去・現在のアスリートのオリンピック体験、一般の人のオリンピック体験を読んだり、TCVFを見たり、自分のオリンピック体験をアップすることもできる。
Source:BtoB Online / Visa promotes Olympic sponsorship with ‘Go World’ campaign
Source:Visa Olympic & Paralympic Partnership / Marketing

こと、オンラインに関して言うと、「Olympic Marketing : Lenovo」で紹介したように、LenovoのBlogアグリゲーターサービスがVisaの一歩も二歩も先を行っている。

Visaのマイクロサイトで閲覧できるのは今のところMichael Phelpsなど高々、14人でしかない。それも英文200~400字程度のコメントだ。一般人のコメントは今のところ12件だけだ。この出来合いセットに加えて、650文字までの体験を募集しているが、どれだけの人間が書き込むのだろう。

自分のBlogに書いてあるエントリを勝手にRSSで読み込んでくれて、アグリゲータサイトに表示してくれるほうがずっと楽だし、簡単で、Blogに慣れたユーザに垣根が低い。それと比べ、Visaは一見、もっともらしく参加型サイトではあるが、ユーザの行動パターンからはちょっと外れている。アスリートや一般人の体験をメールで転送する機能もなければ、ソーシャルブックマークするボタンもない。することがないので、結局、TVCFを見るボタンを押すことしか残っていない。

参考:Olympic Marketing : Lenovo (Online Ad 2008/07/10)

VisaはUSにおいて昨年6月からFacebookを舞台にしたSMB用のアプリケーション・フォーラムをリリースしている。SMBオーナー間でアイディアを交換し、サプライヤーとコンタクトしたり、顧客ベースを拡大することができ、WSJやEntrepreneur.comが提供する記事、ビデオ、ちょっとしたビジネスチップへもアクセスできる。最初の2万社には100㌦、Facebookでの25万ページインプレッション分の広告がもらえることもあり、当初は一日あたり、1,000社が参加しており、累計で10万社が参加しているそうだ。

USで成功しているため、英国でも今後、数週間でサービスインを予定している。にも関わらず、オリンピック用のキャンペーンは双方向のメリットを活かし切れていない。ちょっともったいない。
Source:B2B Marketing Online / Visa accelerates roll out of UK Facebook application

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