Lenovoは、2005年にIBMのPC部門を買収してから独自ブランド構築に手を染め始めたわけだ。2006年のトリノオリンピックに続き、今年の中国オリンピックでもLenovoは公式スポンサーになっている。そこでLenovoとIBMのUSでの検索シェアを出し、今年のオリンピックがどのようにブランド認知向上に寄与するか、また、ブランド想起・関連語がどうなるかをトレースし、夏にはアップデートすると書いている。
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Source:Google Trends / Lenobo & IBM
さて、Google Trendsのデータへのリンクを示し、「このデータを見てあなたのロジックがどう変わるのか知りたい」とHeather HopkinsのBlogへコメントを先週書いておいた。コメントはモデレートされているので、それを表示する、しないはHitwiseの権限だし、それに回答する、しないもHitwiseの権限だ。
Googleがデータを無償で公開している中、Nielsen、comScore、Hitwise、Compete、Quantcastなど等、様々な調査・マーケティング会社が無料データを公開し、有料サービスを提供している。Google提供データを自由に解析できるわけではないから、各社それぞれのサービスに意味がある。また、Googleやそれぞれの会社が提供している無料データを使って相応のことができるのも事実だ。加えて、無料データと各社のデータをつき合わせて独自解析をすることも、インターネットユーザなら誰でもできることを各社のアナリストは理解しているはずだ。(理解していないと困る)
とすると、各社のパネルベースによる推計データと、Googleの実測データの違いによる解析結果の違いを説明してもらいたい。元データが違うから違う結果だというのでは、有料サービスの根本が揺らぐ。
comScoreは「Cookieの削除回数、頻度を擦り合わせてパネルメトリックスを使ってサーバデータを修正することも必要だ」、「Click Throughではなく、View Throughがバナー広告のブランドビルディングに重要だ」とパネルデータの優位性や独自分析を全面に押し出している。それくらいの論理や分析がなければ競合各社の無料データ・有料サービス競争に打ち勝っていくことはできない。
オリンピック前後のトラフィック、検索実績からどんな分析を見せてくれるのか楽しみだ。
でも、Hitwise UKにはRobin Goadというアナリストがいるのも事実だ。彼の場合、2度目のコメントは無視されてしまった。
参考:Internet, New Primetime (Online Ad 2008/05/26)
参考:Online Accountability-2 (Online Ad 2008/04/18)
参考:Hitwise UK Blog (Online Ad 2008/04/21)
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