広告主・クライアントの34%、マーケティングサービス会社の45%は、ソーシャルメディアを「相当の人員を配置して管理職レベルでモニターする価値がある」と判断している。そして、広告主・クライアントの27%、マーケティングサービス会社の28%は、「速やかに把握する必要がある革新的なチャンス」だと判断している。
これだけの注目を集めているのだが、まだまだ「効果の証明」という大きな壁がある。そのため、下にあるように広告主・クライアントの34%、マーケティングサービス会社の36%はソーシャルメディアを利用してはいるが学習段階だとしている。また広告主・クライアントの23%、マーケティングサービス会社の29%は、実験段階としている。
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Source:Marketing Society / What do senior UK Marketers think of social media?
Source:Marketing Society / Social Media Study (pdf)
Webページの最後にまとめとして、自身でイニシャティブを取って実行するよりも大半のマーケターは「様子見」の模様だとし、調査対象者の言葉を紹介している。
「過大な期待や過剰投資があり、炎上するケースもあるだろう。しかし、インフルエンサーとしてTVがゆっくりと死期に近づきつつある今、顧客への語りかけに頭をひねらなければならない。流行ではなく今後も長続きする重要な現象だとは思う。しかし、これがマーケターにとって本当に重要だとは思えない。マーケターにできる最善策は、自分でやってみることだ。ただし、一握りのマーケターしか実行しないような気がする」
まとめの言葉としてはあまりにネガティブな言葉だ。
実際のところ、広告主・クライアントの34%、マーケティングサービス会社の45%は、ソーシャルメディアを「相当の人員を配置して管理職レベルでモニターする価値がある」と判断しているし、学習、実験段階をあわせると約60%程度はソーシャルメディアを利用している。それにも関わらず、「様子見」で「一握りのマーケターしか実行しない」というまとめは納得できない。
「VP and Chief Blogger」でUSの現状を紹介したが、そこでは「特に大企業のB2Bマーケターの場合、問題はBlogするかどうかではなく、いかにしてBlogの影響を拡大し、全社的なソーシャルメディアプログラムの一部として取り入れるかだ」となっている。もはや、「やる、やらない」の世界ではなく、どうしたら効果を上げられるかという段階だ。また、USは、「コミュニティおよびカンバセーション担当副社長(Dell)」や、「チーフブロガー(Kodak)」がいる段階の企業がある反面、UKはまだそこまで行っていないのは確かだろう。しかし、上のまとめの言葉よりもUKの現状は、健全に一歩先を行っている気がする。
遅れているのはマーケティング協会ではないのだろうか。
参考:VP and Chief Blogger (Online Ad 2008/06/17)
下のデータもUSベースではあるが、「ビジネスにソーシャルメディアが必ずインパクトを与えると信じる」のは68%もいるし、
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Source:Content Connections
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