2008/07/17

TIME Mag Subscription Offer, $0?

驚くべき購読勧誘チラシがある。

それは米Timeのポスティングに使われているチラシだ。下図の下部を見ると;

「YES, it's important to me to get real insight into the news. Please send me a full year of TIME -- 56 issues --- for the amount indicated below」

と来て、

「My check is endorsed for $ ( 空 白 ) 」

となっている。
ということは、こちらが記入した金額、「$0」ではだめだろうが、例えば「$1」で年間56冊のTIME誌が購読できるということだ。

PIBは2008年Q1の雑誌の成績(広告収入、広告ページ数)を発表している。全体的に見ると四半期で57億㌦、合計50,695.6ページで、前年同期比それぞれ0.4%減、6.3%減となっている。主だったところだけを拾い上げたが、どれもこれも赤、赤のオンパレードだ。
AARP(全米退職者協会の雑誌)の広告ページ数・広告収入が減っている。うる覚えだが、「Visit Japan」キャンペーンで可処分所得の多い旅行者としてAARP読者がターゲットとしてリストアップされていたような?今でも出稿しているのかしら?米国の中高年もBB化進展と共にインターネット消費時間が増え、雑誌離れが起こっているようだ。

参考:Visit Britain、Visit Kora、Visit Japan (Online Ad 2006/09/28)

ビジネス誌・一般ニュース紙も下げ止まりは見えない。ただ、Wiredだけが一人気を吐いている。
広告費は通常毎年値上げされているから、広告ページ数が減ったとしてもある程度の吸収はできる。しかし、広告ページ数が全体で6.3%も減っていては売上も減らざるを得ない。

Source:New York Post / REPORT: NO PAGE TURNER
Source:Media Bistro / How Much Would You Pay for a Year of Time?
Source:PIB Revenue & Pages / Jan - Mar 2008 vs 2007

だとしても、TIMEの「それこそいくらでもいいから購読してください」的なポスティングチラシは、ブランドの信頼と評価を傷つけ、財務的にもマイナスだ。

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