2006/11/01

Google News Report

Google News ReportというBlogがある。

米、英、豪、独、仏など世界11カ国のGoogle Newsに引用されたニュースソースの見出しだけを抽出し、スコアに応じたランキングを公表している。スコアは、ニュースが掲出された日時、掲出場所、掲出回数、その他すべてを換算して算出されている。(カナダは英、仏語の両方で算出)

ランキングには以下のものがある。
  • 過去8時間での記事ランキング(見出し、ソース、掲出累計時間、スコア、掲出日時)
  • 今日の記事ランキング(同)
  • 昨日の記事ランキング(同)
  • 今週の記事ランキング(同)
  • 先週の記事ランキング(同)
  • 今月の記事ランキング(同)
  • 先月の記事ランキング(同)
  • 今年の記事ランキング(同)
  • 今月の記事ソースランキング(スコア、平均スコア、記事本数)
  • 今年の記事ソースランキング(スコア、平均スコア、記事本数)
  • 今月初めてランクインしたソースランキング(スコア、記事本数)
例えば、Google News USAが引用する今年の記事ソースランキングの場合(10月30日までの累計)、トップ3は:
  1. Reutersが引用記事数13,484本、平均スコア3.54、合計47,769.42
  2. Forbesは10,004本、平均スコア4.48で、合計44,882.61
  3. NYTimesは8,296本、平均スコア5.15で、合計42,756.22
その他にも上位25位には、ABC News、Washington Post、Bloombergなどがランクインしている。しかし、最も記事の平均スコアが高いのはCNNの5.86だが、如何せん、引用された記事本数が2,256本しかないため、合計13,225.16の23位に甘んじている。

この上位25ソース中に、米国以外のニュースサイトとしてランクインしているのは、BBC News、Guardian Unlimited、Reuters.uk、Times Online、IHTだ。
また、全ソース約2,240にはAljazeera、China Daily、Spiegel、Japan Times、Minichi Daily、Yomiuri、Asahiなどの既成メディアに加え、Gizomodo、EngadgetなどのBlogもランキングは低いながら引用されている。

次に、Google News UKが引用する今年の記事ソースランキングの場合(10月31日までの累計)、トップ3は:
  1. BBCが引用記事本数14,217本、平均スコア5.63、合計80,085.94
  2. Guardian Unlimitedが13,680本、平均スコア5.20、合計71,224.01
  3. Reuters.ukが13,757本、平均スコア4.52、合計62,298.22
その他にも上位25位には、Times Online、Telegraph、Independentなどが入っている。平均スコアが最も高いのはIndependentだが、引用記事本数が5,766本で、8位となっている。
この中に、英国以外のニュースサイトとしてランクインしているのは、Forbes、Bloomberg、NYTimes、ABC News、Washington Postなど10サイトほどに上っている。

その他、豪、ニュージーランド、インドのランキングにも英米の著名新聞、TVがニュースソースとして上位25位にランクインしている。

また非英語圏の独ではReuters Deutschlandが4位、仏ではReuters.frが8位、伊ではReuters Italiaが2位となっている。

Source:Google News Reports

まず基本的に既成メディアの序列順に引用されているが、例外はGuardian Unlimitedだろう。英高級紙の中でも発行部数が少ないながら、オンラインでは英国でも、米国でも他高級紙を押さえてランキング上位に顔を出している。高く評価されている同紙のデジタル化戦略と、取り組みの早さが奏功している。

参考:The Net Benefit of Digital Publishing

英米ではそれぞれの国の主要新聞が相互露出し、その他英語圏でも英米の主要ニュースメディアが露出、そして非英語圏でのReutersの大半が英語ニュースソースとするとその露出もある。これに非英語圏ユーザが直接、英語ニュースサイトへアクセスすることを考慮すれば、英語のグローバルな影響力が分かる。

英語を使ったオンラインでのグローバルなブランディングが可能だ。英語での情報発信、既成メディアでの報道、SNS・Blogでのコンテンツ共有、拡大・拡散からViral Marketingの可能性が開けている。

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