2006/12/26

2007 Digital Future Report

南カリフォルニア大学、Annenberg School for CommunictionのCenter for the Digital Futureが、「インターネットユーザにとり、オンライン世界は現実世界と同じように重要か?」というレポートを出している。こちらを紹介する。

それによると、多くのインターネットユーザはオンライン世界と現実世界のコミュニティの価値を比較し、オンラインコミュニティに重きをおいている。インターネットユーザのうち、オンラインコミュニティに所属する43%は、「現実コミュニティと同じようにバーチャルコミュニティに対しても強い帰属感がある」ことが分かった。
「Webが一般に公開されてから10年以上経ち、パワフルな個人的および社会的現象としてインターネットが誕生している」とUSC Annenberg、デジタル将来センター長のJeffrey I. Coleが語る。「1994年以降、米国人にWebが利用されるようになり、インターネットはエンターテイメント、情報、コミュニケーションソースになってきた」、「しかし、今、我々は国民が世界と触れる完璧なツールとしてのインターネットの現実的な成長と、新しい方向性を見ている」と言う。
Source:USC, Annenberg School for Communication "2007 Digital Future" (pdf)

センターは、「インターネットは、友人や家族と直接触れ合う時間に変化をもたらしたのか?」と問い、「多数のインターネットユーザがオンラインへアクセスすることで友人や家族とコンタクトすることを増やしたと回答しているが、ほとんどのユーザは友人や家族と過ごす時間に変化はないと回答している」と結んでいる。

はたしてそうだろうか。メディア消費やユーザのインターネットシフト、SNS、Blogなどの隆盛によるオンラインコンタクトポイントの拡大は、今までとは桁違いのインパクトで人々に影響している。だからこそ、オンラインコミュニティ帰属意識が高まり、コミュニティ活動に参加し、コミュニティメンバーとのやり取り、付き合いが70.4%にまで達しているのだ。

人々の生活や行動パターンに影響が出始めている。Second LifeのようなバーチャルCGコミュニティへの参加者も100万人をすでに越えている。社会的な目的を持った活動をする人々が64.9%にも達しているということは、もはや単なるメディアの話ではなく、生活・人生に深く関わってくる社会の話になってきた。

やはり、現実社会に一歩一歩と近づいてきたオンライン社会の重要性を認識し、活用する必要がある。

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