そこにGoogleのAd Wordsがアルカイダやヘズボラの資金源になっているという疑惑が提起された。Webmaster Radio.FMのJim Hedgerが取り上げ、Search Engine JournalのLaren Bakerが後追い記事をアップしている。(全体画像を表示するには下をクリック)
それによるとGoogleのソーシャルネットワーク、Orkutにアルカイダ、ヘズボラグループと関係するフォーラムが複数あり、Ad Wordsの文脈ターゲティング広告が掲出されている。そして、グループシンパがクリックすることで過激派組織に金が渡っているというのだ。シンパがクリックするだけではなく、自動で広告をクリックする「Clickbots」を使っているという話も当然ある。
加えて、Master Radio.FMは、イラクの過激派組織ファルージャと関係し、GoogleのAd Senseを利用したBlogを運営している人物ともコンタクトしている。
Source:Webmaster Radio.FM
Source:Search Engine Journal
Source:Click Forensics
どこまで本当の話か不明だが、少なくとも集団訴訟が継続しているGoogleのクリック詐欺防止システムはうまく機能していないか、あるいは、Googleの防止システムをうまく回避し、不当な利益を上げている人間・グループが数多く存在しているのは事実だろう。アルカイダ、ヘズボラ、ファルージャという組織がイスラム原理主義に加担し、資金供給している国・組織に加え、独自の資金源としてGoogleに限らず、可能なものは何でも利用しようとしているのはわかるし、犯罪集団が組織的に行っていることもあるだろう。
Google、Yahoo!、MSNともに無効なクリックを探知し、課金システムから削除しているとは言うが、対応は遅く、詐欺集団(ネット)は世界中に拡散、波及しているようだ。AdotasにClickTracks AnalyticsのVP、Michael Stebbinsがクリック詐欺を防ぐためのステップを書いている。そこまでクリック詐欺は日常化しているのかもしれない。
- クリック詐欺セッションを特定
- シンジケート(アフィリエート)を除外
- 米国・カナダなどだけにターゲッティング
- 滞留時間が「0(ゼロ)」のサイトをブロック
- クリック詐欺の過払いを請求
簡単なようだが、クリック詐欺のセッションを特定するためには人、時間、金がかかる。PPCによって露出し、コンタクトポイントを獲得し、売上につな げようと言うスタートアップ、SOHO、中小企業には無理な話だ。詐欺セッションを特定できず、過払い請求に必要なデータ提出ができないケースなら、 PPCキャンペーンを中止するしかない。
しかし、MediapostにGord HotchkissがGoogleサイドの見方として書いた記事によると、Googleは「無効なクリック」として、様々な事象を挙げ、それらを自動的にクリックカウントから削除している。Googleの公式コメントによれば「無効なクリック」数は有効なクリック数と比べれば「取るに足りない%」だという。彼の計算によれば0.18%程度だとしている。
Source:Mediapost / The Elusive Click Fraud Issue: Google's Side Of The Story
しかし、「取るに足りない%」のはずの「無効なクリック」に対して、どうしてGoogleが集団訴訟の和解金として9,000万㌦も支払ったのだろう?
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