2006/12/22

Creative Commons vs. All Rights Reserved

全世界のインターネットトラフィックの20%を配信する最大手、Akamaiがニュース、小売、音楽サイトへのトラフィックインデックスをリアルタイムで提供するサービスを一般にも公開した。加えて「Live Streaming」と、「On-Demand」のオーディオ、ビデオデータ配信データや、HTTPヒット、1分ごとのビジター数も公開した。

ニューストラフィックインデックス:
100以上のグローバルニュースサイトから数十億ページビュー(PV)以上を毎日配信しているそうだが、そのデータをチェックすることができる。全世界、各地域ごとのトラフィックをVM(Visitor Per Minute)というインデックスで示している。各地域の時間帯インデックスもあるので時差も関係なく、地域ごとのトラフィックフローを確認することができる。

他に、小売や音楽サイトへのトラフィックインデックスもあるが、ニュースのリアルタイムに近いトラフィック状況を見ると、米国ユーザがいかにニュースサイトへアクセスしているかが分かる。全体の90%前後のトラフィックを米国ユーザが生成している。Akamaiがモニターするニュースサイトの詳細が分からないが、深夜から早朝を除き、朝8時台から深夜12時台まで1分あたり200万ユーザがアクセスしている。

アクティブストリーム・ヒット・ビジター
アクティブストリームは24時間内のピーク、平均をオンデマンド、ライブストリーム別に表示、HTTPヒットもリアルタイムで地域(北米、南米、欧州、アジア、アフリカ、オーストラリア)ごとに表示、そして、1分ごとのビジター数も24時間内のピークなどのデータを表示してくれる。

これ以外にもネットワークパフォーマンス比較、リアルタイムWebモニターというインデックスも公開準備中となっている。
Source:Akamai / Net Usage Indices

様々な調査データがオンラインで一般に公開され始めたのがこのBlogを書き始めた理由のひとつだが、この流れは、リサーチ会社だけではなく、検索関連企業、ツールバー配布企業、そしてAkamaiなどの企業にも広がってきた。

情報を共有する際、障害になりかねない知的所有権や著作権問題がある。しかし、オンラインでの情報発信、共有が新しい価値を創造することも事実だ。Blogなどをベースに顧客企業とプロジェクトがスタートすることもある。特に個人が情報発信を開始し、大きなうねりとなっている現在、企業側だけが情報鎖国を行うことは自殺行為に近い。

欧米各国企業がWeb、Blog、Webinar、Podcastなどを利用し、非常に広義のクリエイティブコモンズ的に様々な情報を発信、露出してゆけば、それを元に様々なコンテンツが流通してゆく。これがブランドを消費者・ユーザの手に委ねることにもなり、ボトムアップ、グラスルーツのマーケティングともなる。トップダウンのマーケティングと決別するのではなく、パラレルに走らせる必要があるのではないだろうか。

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