これはYahoo!とcomScoreが、過去半年から3ヶ月の間に300㌦以上のエレクトロニクス製品や、自動車を購入したり、旅行(ホテルに宿泊する家族旅行)したり、不動産ローンを組んだ2,297人と、直接インタビューした24人を対象に実施した調査だ。
結果で示される重要なポイントは;
- 消費者がブランドについて話したり、推奨する際、インターネットは大きなインパクトを持つ
- 信頼できるソースからの情報、すなわち「クチコミ」はオンラインで増幅され、より大きなオーディエンスにリーチする
- 「ブランド主唱者(Brand Advocate)」が主たるインフルエンサーとしてオンラインに誕生し、少なくとも二対一の比率で友人、家族に同じ製品やブランドを買わせる
- 「ブランド主唱者(Brand Advocate)」は大きな影響範囲を持ち、様々なオンラインメディアでつながっているためマーケターにとって重要となっている
調査によると「ブランド主唱者(Brand Advocate)」とは、冒険的なオピニョンリーダーで、平均より若く、高学歴、高収入、そして非ブランド主唱者よりもオンライン消費時間が長い層で全体の約36%を構成している。
非ブランド主唱者の場合は三分の一だが、ブランド主唱者(Brand Advocate)の半数は、製品購入前のリサーチで検索エンジンを利用している。リサーチに時間をかけることでブランド主唱者は購入後に製品を購入した判断に納得がいくので、よりブランドを他人に話したくなる衝動に駆られるのだ。
「ブランド主唱者(Brand Advocate)はオンラインでブランドを語る」 ブランド主唱者の半数は友人、家族、そしてまったく知らない人間にも様々なオンラインチャネルを通じてブランドをクチコミしている。非ブランド主唱者が26%なのに対して、ブランド主唱者の60%は良いブランドをクチコミすることは価値があると信じている。また、約90%は購入製品に対して肯定的な書込みをする。
ソーシャルメディア
ブランド主唱者は、ソーシャルメディアツールを最大限に利用しているので、IM、Chat、コミュニティ、画像サイト、Blogなど、どれをとっても広範なオンライン社会、サークルに対して影響を及ぼすことができる。例えば、非ブランド主唱者よりIMを使うユーザが40%多く、Podcastなら119%多い。また、誰かに自分の意見をメールで送るのは非ブランド主唱者の倍、オンラインで質問したりするのは非ブランド主唱者の倍だ。
Source:MediaPost / Yahoo : 4 in 10 Discuss Brands Online
Source:Yahoo! Media Relations / Press Release
ところが、Keller Fay Groupの資料によれば、WOM (Word of Mouth:クチコミ) の70%は直接会話であり、インターネット関連は合計でも8%にしかすぎない。クチコミはオフラインが大半だとしている。そしてブランドを含んだ会話の25%が夫婦、23%が家族、26%が親友・友人となっており、残りの26%が職場の同僚、知人、他人となっている。
しかし、会話の中で引用されるメディアを見てみるとトップはTV全体で11%(広告6%、番組5%)だが、2番目にインターネットが入ってくる。合計で9%、企業Webサイトが4%、オンライン広告が2%、そしてBlog/Chatが1%を占めている。
Source:Keller Fay Group LLC / Single-Source WOM Measurement (pdf)
GEN Yだけを取り上げると、IMが3倍に伸びるが、直接会話が63%、電話が17%となっており、直接会話が大半なことは変わらない。
参考:Ad Age / Word of mouth: The real action is offline (pdf)
Yahoo!とKeller Fay Groupの調査をあわせてみると;
- オンラインでブランドを話し、書き込む「ブランド主唱者(Brand Advocate)」は36%にも達し、IMやChat、Blogなども活用し、積極的にブランドに肯定的な書込みを行っている
- ブランドを含んだ会話が行われるのは家庭、職場、友人との直接会話が大半(89%)だが、インターネットを通した会話も8%行われている
- 近親者とのブランドを含む会話の中でよく取り上げられるメディアはTV(11%)だが、その次にインターネットがらみの話(9%)が出ている
DoubleClickもYahoo!と同様の調査結果を発表している。これを次ぎにでも紹介したい。
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