2009/03/13

Corporate Blogging

ソーシャルネットワークやBlogはWeb 2.0の推進役で、ブランドと消費者の間に未だかつてないやり取りを提供している。そこで、消費者が企業Blogをどう見ているのか、どこまで信用しているのかをForrester Researchがまとめている資料がある。昨年12月のものだが紹介する。

それによると16%しか企業Blogを信用していない。知っている人からのemailは77%、製品レビューは60%、ポータル・検索エンジンは50%、イエローページ(印刷)は48%、新聞は46%が信頼しているのと比べ、非常に低い数字だ。DMの25%、掲示板の書き込みの21%、個人のBlogの18%と比べても低い。

しかし、これをBlog読者やBloggerから見ると、Wiki、掲示板の書き込み、個人Blog、そしてSNSの企業プロファイルや企業Blogの信頼度は上がってくる。
ところがこの企業Blogを信頼するという人々はデモグラフィックプロファイルで有意の差を際立たせるグループでもない。また、企業Blogを信頼する人々は、結局のところ何でも信頼してしまうグループのようだ。
Source:iMedia Connection / Study : Consumers don't trust corporate blogs
Source:Forrester Research (要登録)

企業Blogが信頼されていないのは、加齢臭ではないが宣伝臭ぷんぷんであったり、モデレートされているコメントが企業寄りのものばかりであったり、新製品リリースに合わせてたくさんエントリが増えるが、それ以外の時期は閑散としていたり、結局の所、一方的なメッセージを配信しているだけだからだ。

そこでForresterはあるべき企業Blogの姿を7つにまとめている。その中から2つほど拾ってみる。
  • 顧客が抱える問題(疑問)に応えるBlog
    製品に関するBlogではなく、顧客が関心を抱く問題、疑問などをBlogすることで顧客価値を創造することができる。
  • コミュニティの核心に関するBlog
    顧客が一枚岩のように多くの共通項を抱えている場合、彼らを相互に結びつけることで価値を創造できる。
企業BlogはWeb 2.0タッチポイントの一つとして機能させるべきものだ。ただし、メッセージチャネルではなく、Blog界への参加チャネルであり、顧客の興味、問題、疑問、期待に応えるための会話チャネルとして機能させなければならない。

それができないのであれば企業Blogは不要だし、企業価値を下げる悪影響しか及ぼさない。

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