Photo Marketing Association (PMA) のインタビューでOlympusのSLR planning dept.のマネジャー、Akira Watanabeさんが「12メガはほとんどのユーザが必要とする大抵のアプリケーションをカバーするのに十分だと思う」と語った話をCNETが伝えている。
Source:CNET / Olympus: 12 megapixel is enough for most folks
その話をベースに、「長年、消費者はひとつの数字、イメージセンサー上のメガピクセル数をベースにデジカメを売りつけられてきた。しかし、業界の主要メーカーは解像度を上げることは無意味になってきたと認めた」と、New Scientistが記事を書いた。
Source:NewScientist / Innovation: What next after the megapixel wars?
それをConsumerReports.orgのBlogが取り上げて、「カメラ業界は数字ゲームの終わりを公言した。別の言葉でいえば、メーカーが愛して止まない数字、デジカメのメガピクセル数を強調する代わりに、デジカメのその他の機能を謳う広告が始まるということだ」と書いている。
そして、6メガピクセルは、ほとんどすべての消費者に本当に必要な画素数なんだから、デジカメを買う時にはメガピクセルに踊らされるなとアドバイスしてきたと書いている。(引き伸ばしが必要でも8メガあれば十分とのこと)
Source:Blogs.ConsumerReports.org / News Briefs
Source:ConsumerReports.org / Digital Camera Buying Guide
以前、下の参考で紹介したようにNYTのコラムニスト、Pogueが「画素数神話を打ち破る」という記事を2年も前に書いていた。
参考:Megapixel Myth (Online Ad 2007/02/19)
この2年間、消費者はマーケターの言葉、数字にまだまだ踊らされることが多いけれど、Consumer ReportsやBlogなどが提供するデータ、情報、評価は着実に読者を増やしてきている。そして、そのコンテンツを仲間、友人、知人、家族で共有しているユーザも増えてきている。
高画素数を謳う広告を出すよりも、Web 2.0スペースのユーザ達に真実を告げるほうが画素数戦争に巻き込まれて、広告費を浪費する可能性は少ないと思う。また、予算が厳しく制限される今年以降、同じ戦略を踏襲する轍を踏む企業・ブランドは少なくなる(はず)。その時、どんなマーケティング戦略を採用するかがポイントになる。
さて、残念ながらこのCNETの記事は日本語版にはないようだ。
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