2009/06/18

Consumer Email Study

全世界13カ国、4,084人の回答結果をまとめたEpsilonの「Global Consumer Email Study」がある。

まず、オンラインのコミュニケーションツールとしてのEmailの位置を出している。個人的なオンラインコミュニケーションにおいてもっとも使うツールにEmailを上げている。北米で87%、APACでも63%がEmailを上げている。

ただ、ちょっとおもしろいのはAPACで8%がSNSだとしている。SNSが社会的なネットワークとしてだけではなく、個人的なコミュニケーションツールとしても認識されてきている。
次にEmailが代替しつつあるマーケティング手法を上げている。
  • 個人宛の電話セールス
  • 小売の安売り案内
  • テレマーケティング
  • 請求書・各種通知
  • 安売りチラシ
中でもAPACは、どの手法でも「すでにEmailが代替している」と回答する率が高い。44%から59%がそう回答している。次に来るのは北米だ。

そして、「Opt-in Emailを開封した後、何をしますか?」という設問がある。「懸賞・大安売り応募」を除くと、どの行為でもAPACが図抜けている。
Source:BtoB Online / Global use of e-mail and SMS marketing varies
Source:Epsilon / Study

APACでOpt-in Emailを送るリストを充実させている企業・ブランドと、そうではない所では大きな差が開いていそうだ。APACの場合、日本本社がパン戦略を遂行しているケースが多い。どれくらいのEmailアドレスがあるのだろうか?それとも…?

Opt-in Emailを開封した後、取る行動の中でオンラインだけで完結する行為は次のものだ。
  • Websiteへアクセス
  • 懸賞・大安売りに応募
  • ビデオクリップを視聴
  • オンラインで購入
  • 詳細情報入手にサインアップ
  • 広告リンクをクリック
  • ゲームをプレイ
  • オーディオクリップを聴く
  • Emailを転送
  • 会社の別のEmailに登録
  • 有料購読登録
これだけのオンライン付属行為を生起させ、マーケティング効果があるのはEmailをおいて他にないことは事実だ。だからバイラルビデオを流し、バズを発生させた後で、Emailプロモーションをかけるのは常套手段だといえる。そして、それさえもできないのでは満足なオンラインマーケティングを遂行することは不可能だ。

まだ、テキストとリンクのみでEmailニュースレターを送っている企業・ブランドは化石時代をいつまで生きるのだろうか?

参考:Samsung LED TV Campaign (Online Ad 2009/04/16)

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