昨日、「Twitter Value」で、MarketingProfsの「Twitter Success Stories」を引用したが、掲載されている11のケーススタディの中からDisneyを紹介する。
参考:Twitter Value (Online Ad 2009/06/11)
Disneyは、DVDとBlu-Rayで出すピノキオの70周年記念プラチナ版の販売促進に従来手法ではなく、「消費者に作品を語ってもらう」新しい手法を採用した。その新しい手法とは、「Converstational Marketing(会話マーケティング)」だ。
通常ならBloggerにピノキオに関するエントリを書いてもらうところだが、DisneyはMelanie Notkinを選んだ。彼女は「PANKS(Professional Aunt, No Kids)」というWebサイトを運営し、Twitterユーザでもある。
下は、Disneyからオファーがあったことを伝える彼女のWebサイトのページ、「When You Wish Upon a Star...」。
彼女のTwitterページ。
Source:MarketingProfs / Twitter Success Stories (要有料登録)
基本的には彼女がピノキオに関して、21日間Tweetし、Disneyは彼女のWebにバナー広告を出してTwitterとリンクするという形だ。その他、無料のDVDとBlu-Rayの2枚組ピノキオパックがあたるコンテスト、Disneyのビデオクリップへのリンク、ピノキオのマイクロサイトへのリンクなどが行われた。
彼女は期間中に300件Tweetし、フォロワーは1,000人以上増えて8,000人以上となった。彼女がピノキオに関してTweetするたびにそれだけのフォロワーにコンテンツが発信されていたということになる。また、3月24日には、WSJが彼女のプロモーションを取り上げてTweetしたことも追い風としてあったようだ。
MarketingProfsがTwitterのケーススタディの一つとして取り上げるほど成功した例だろう。
ただし、MarketingProfsは「通常ならBloggerにピノキオに関するエントリを書いてもらうところだが」と書いているが、Blogや他のソーシャルメディアスペースもキャンペーンの一翼を担っていたはずだ。
それは別として、このケーススタディから学ぶべきことは、「公明正大、透明性をきっちりと確保」するということだ。彼女のWebサイトを見ればよく分かる。Disneyが彼女にコンタクトした時から、キャンペーンの構成、内容の確認、コメントする際のIDやDisneyからROSでバナー広告が出ることなどを明らかにしている。
なお、Disneyからのアプローチを伝えた「When You Wish Upon a Star...」には23件のコメントがある。1件を除き、他は彼女が透明性を確保していることをたたえたり、Disneyからのオファーを自分のことのように喜んだりしている。そしてこの匿名で書き込まれた1件に対しては他のユーザから「匿名さん、匿名コメントからは正直な会話はできないと思うよ」と突っ込まれている。
「Susan Boyle - Final」でも書いたが、ここでも彼女の「サポーター」が彼女のブランドを守るため行動している。この行動を起こさせたのは、彼女のオープンな会話姿勢であることは言うまでもない。
参考:Susan Boyle - Final (Online Ad 2009/06/01)
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