2009/06/26

Visit Japan 2009 -5

6月18日にSFでInside Facebookが開催したFacebook Marketing Breakfast Seriesというコンファレンスがあった。Facebookからはもちろんのこと、Nokia、Intel、Razorfish、Forresterからもスピーカーが参加していた。

Source:Facebook Marketing Breakfast Series

Facebookのブランドマーケティングマネージャ、Trista Handisidesが行ったプレゼン資料をInside FacebookのJustin SmithがSlideShareにアップしている。
この中にはFacebookユーザのホームページが「インターネットで最もエンゲージしているページ」だということを示すデータがある。Yahooは31.4億(分)@月、MSNは16.6億(分)、MySpaceは7.2億(分)のところ、Facebookユーザのホームページは月に合計59.4億(分)も消費されている。
Facebookユーザのホームページには、様々なコンテンツがリアルタイムでフィードされてくる。友人の書き込むコンテンツや、ファンになっている企業・ブランドが提供するコンテンツが供給されてくる。このコンテンツを消費し、コメントしたり、「Like(お気に入り、いいね)」と評価したり、「共有」している。だからこそ、Yahooの倍近く、MySpaceの8倍以上、Facebookユーザは自分のホームページに滞在し、供給されてくるコンテンツを消費している。

Facebookがポータル化しているのは言うまでもない。CNNであれ、NYTであれ、GMやPhilipsのストリームフィードを設定しておけば、YahooやGoogleへ行かずとも自分のホームページに自動的に供給されてくる。

そして供給されてきたコンテンツは、ユーザ自身で消費するだけではなく、その友人、そしてそのまた友人に拡散されてゆく。その露出インプレッションは一般的な一方通行ではなく、ユーザによるコンテンツの濃縮、追加や拡張が行われ、多方向へ広がってゆく。
昨日の「Visit Japan 2009 -4」で、「それらを統合し、相乗効果を最大化するハブとなるべきスペースが必要だ。そして、この中心スペースとして何を活用すべきかは明らかだ」と書いたが、それは当然、Facebookだ。

参考:Visit Japan 2009 -4 (Online Ad 2009/06/25)

本音を言えば、Facebookのブランドマーケティングマネージャがコンファレンスでプレゼンする資料としてはちょっと物足りない。多分、Inside Facebookが公表、公開していない資料・データがたくさんあるはずだ。しかし、Facebookが本格的に自身をブランディング用のチャネル、ビークルとして意識していること。そして、その意図を理解するブランドが存在していることは事実だ。

ということは、このチャネル、ビークルを使わない手はない。別に企業・ブランドでなくとも、ソーシャルメディアスペースのユーザとエンゲージしたい個人、団体、グループであればFacebookを使うべきだ。

ところで、話はちょっと横道にずれるが、Facebookでは6月13日からVanity URLとして、ユーザ名やブランド名をURLとする申請受付と承認が始まった。15日までの2日間で700万件のURLが交付されている。

例えば、
www.facebook.com/profile.php?id=07271d1cb152
といった自分のFacebookページよりは、
www.facebook.com/dram.roll
といったページのほうが他人にも分かり易く、使いやすいのは当然だ。

ところが日本の企業・ブランド(現法を含め)でブランド名URLを取得しているのは、Toyotaだけだったりする。それも画像だけ(最後にアップされたのは2008年の8月)、ファン数は135人(6月24日時点)、とさびしいページだったりする。(クリックでサイトへ)
Facebookをソーシャルメディアマーケティングのハブとして機能させようとする多くの企業・ブランドがいる中で、日本の企業・ブランドとの間に、あまりにも大きなギャップが存在している。

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