2009年のQ1が終わり、いろいろな統計データが出てきている。AdAgeがP&Gのマーケティング予算を2008年同期で比較している。
ヒスパニック向け新聞、OOH、日曜(マガジン)紙、新聞が50%以上削減されている。TVも44%の削減だ。
それに引き換え、インターネットは200%を超える大幅な増加となっている。
ただし、四半期で6.72億㌦(計測ベース)の予算の中でオンライン・ディスプレイ広告はまだ4%でしかない。計測された以外にもオンライン関係の予算支出はあることから5%前後ではないかと推測されるようだ。
Source:AdAge / 'Passion for Digital' Pumps P&G's Spending
P&Gといえば「Digital Hack Night」で紹介したように、最先端に近いソーシャルメディア実験を行っている企業・ブランドだ。
参考:P&G Digital Hack Night (Online Ad 2009/03/25)
その企業・ブランドがオンラインへ予算をシフトしてきている。まだ5%程度ではあるけれど、このシフトは後戻りすることのない変革だ。そして、ソーシャルメディア実験を行い、様々な効果検証ができてくる今後、このシフトは加速する。
2年、あるいは3年後を見据えると、今、実験も検証していない企業・ブランドとP&Gのような先進ブランドとの差は埋めようもなくなる。この差は何も米国内の話ではない。レガシーメディアが消滅するわけではないが、いつまでレガシーメディアにしがみついているのだろうか?
1 件のコメント:
楽しみに拝見させてもらっています。budget shiftingという言葉でヒットするのは、このブログしかありませんでした。すばらしいですね!
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