それはSiemensであれ、Samsungであれ、ユーザ登録をさせてEmailニュースレターを送っていることだ。
いや、うちはRSSフィードを提供しているから、わざわざユーザ登録をさせて、個人情報を管理する手間暇をかける必要もなく、同じ効果を発揮できているという企業・ブランドもいるだろう。
しかし、下のようなRSSフィードでユーザのトリガーになるとは思えない。




そして、昨年の「Marketing & Media Survey 2009」で紹介したDatran Mediaの最新データによれば、2009年企業が行った広告チャネルの中で最も大きなパフォーマンスを発揮したのは検索の23.6%を大きく引き離してEmailが39.4%でトップを獲得している。

参考:Marketing & Media Survey 2009 (Online Ad 2009/03/12)
Source:Datran Media / 4th Annual Marketing & Media Survey
ジャンクメールでごった返すメールボックスではあるけれど、個人のコミュニケーションツールのトップに来るEmailだからこそ、広告チャネルとしてトップのパフォーマンスを上げているEmailだからこそ、そして、昨年その著しい効果を実感し、今年、ビデオ付きEmailを増やそうというマーケターが11.9%おり、昨年はやっていないが今年はビデオ付きEmailを計画するというマーケターが64%もいるEmailだからこそ、また、ソーシャルメディアと相性の良いEmailだからこそ活用する必要がある。

テキストベースのEmailニュースレターを出している世界的なメーカーが日本にもいる。ただし、残念ながら、そのクオリティやトリガー性をSiemensやSamsungと比べることさえ憚られるほどだ。しかし、ユーザ登録を推奨してEmailニュースレターを出していない企業・ブランドと比べれば少なくとも一歩先を行っている。Email登録ユーザDBという時間と手間、コストのかかる資産を築きあげてきたのだから。HTMLメールに変更しさえすればその資産は最適、最大活用ができるのだから。
Emailユーザ登録を行っていない企業・ブランドは何をやるにしても、これから相応以上の時間、コスト、手間暇を負担しなければならないし、広がるばかりのギャップを手をこまねいて見ているだけになる。