それによれば調査を行った5カ国、仏、独、スペイン、英、米で、3,650万人のモバイルユーザがSMS (Short Message Service) 経由の広告に反応している。SMへの毎月のレスポンス率は最大で29.1%に達している。スペインが最大の29.1%、UKが18.5%、仏が10.1%、米が7%、独が3.4%となっている。
Will Hodgman、M:MetricsのCEOで、AdRelevanceの開発者は、「これらレスポンス率は90年代にWebが広告メディアとして出現し、Emailを使ったキャンペーンへのレスポンス率と異なるものではない」、「より多くのメジャーブランドがSMSを使ったキャンペーンを実施していること、そして高率の消費者レスポンス率により、商用メディアとしてのモバイルは活況を呈し、マルチメディアによるコンバージェンスは本物だ」と語る。
ショートコード広告のソースとして利用されたメディアは以下の通り。各国ともに1万人以上、米国では3.5万人のモバイル契約者が対象となっている。このベースに対してTV、ラジオ、雑誌、新聞、その他のメディアを活用し、ショートコードを露出した各メディアごとの想定契約者数とそれぞれのセグメントの%が出ている。
ゲーム、TV番組、懸賞募集などのコンテストはショートコード利用で最もよく使われており、1,800万人もの契約者が参加している。スペインが最も参加しており17.8%、英国が10.6%で続いている。次に1,100万人が参加した(着メロやアプリの)ダウンロードが続いている。
SMS広告を受け取る契約者数はもっと多い。スペインでは66.8%の携帯契約者がSMS広告を受信している。仏は50.1%、UKが36.8%、独が29.6%、米が12.8%にも及んでいる。程度の差こそあれ、どの国でも最大の広告主は携帯電話会社だ。
「インターネット勃興期、SPAMがまだEmailの副産物だったころ、ISPがEmailサービスを謳う広告Emailの中心だった。現在、モバイルオペレーターが同じように機能している。たった2~3年しか経っていないショートコードだが、現状の活発な利用と消費者のレスポンス率を考えれば、ブランド広告がモバイルオペレーターを追い抜くのにそう時間はかからない」とHodgmanは言う。
各国でのコンテンツおよびアプリケーション消費状況:
ヨーロッパ各国と米国の間に大きな差が見られる。カメラ付携帯の利用がこれからというよりも、累計600万ユーザを超えたBlackberryの利用が先んじている現状を示している。
- 米国:38.0% 欧州では70~80%台のテキスト送信が米国では少ない
- 米国:14.5% 欧州では20~30%台の写真送信が米国では少ない
- 米国:個人・仕事でのEmail利用の伸びが大きい
- 10.1% 個人Email利用の伸び率最大
- 11.0% 仕事Email利用の伸び率最大
- 米国:全体的に各コンテンツ・アプリケーションの消費伸び率が欧州よりも大きい
Source:M:Metrics / Press Release (pdf)
M:Metricsの調査から、米国モバイルマーケットが今後、大きく伸びてくるのが分かる。当然、Googleが積極的に仕掛けているし、Yahoo!やMSNなども追随している。Informa Groupのレポートによれば2011年までに110億㌦規模と見込まれるモバイル検索市場で早晩、ブランド広告が他広告を圧倒するのは間違いない。
Source:MarketWatch
Source:CNET
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