JVC of Americaが始めたキャンペーン、JVCのイメージを向上させる30~60秒のTV用CFを一般消費者に製作してもらうという「Create Our Commercial」をMediaPostが伝えている。
これは、JVCがリリースしたばかりで編集機能を向上させたというHDD搭載ビデオカメラ、Everioの認知を向上させることを目的としている。自作ビデを募り、優勝者には2,500ドルの優勝賞金に加え、Spike TVでJVCのCFとして放映される権利を与える。キャンペーンは10月18日から12月31日までの期間、応募締め切り1ヵ月後に結果発表予定。
JVCのSVP、Karl Bearnarthは「CGM (Consumer Generated Media)、オンラインビデオ、そして共有サイトは巨大なマーケットだ。我々にとってこれは自社製品を利用してもらうまたとないマーケットだ」、「Everioがあれば、消費者はビデオカメラで撮影するだけでいいし、ビデオをドラッグ・ドロップするのに必要なソフトは提供する」と語る。
JVCはオンラインビデオ共有サイト、VMIXと提携。VMIXはビデオをホスティングし、投稿ビデオに投票させ、コメントさせる。
「我々が人々を後押ししているのはビデオを共有させることだ。我々の製品は、人々が自分のコンテンツを作り、友人、家族、世界と共有する著作権侵害のない適正な社会でのYouTubeのゴールのようなものだ」、「HDD搭載ビデオカメラでビデオを共有するのは大きなメリットがある」とBearnarthは語っている。
なお、ビデオクリップを編集できる「Cutting Room Floor」というオンラインゲームも平行して開始されている。
Source:MediaPost
参考:VMIX
参考:JVC America / Press Release
このキャンペーンを実施、運用面で見ると、当然のように、VMIX側でMySpaceやBlogへのアップロード、Diggへの投稿、Del.icio.usへのソシアルブックマーキング機能をビデオ投稿募集ページなどに提供しているし、プリントおよびオンライン広告のクリエイティブに加え、ゲームのコンセプトやデザインはクリエイティブエージェンシー、メディアプラニングは広告代理店のインタラクティブ部門があたるといったように黒子をそろえるのは簡単だ。
注目すべきはこのキャンペーンがJVCのマーケティング部門から出てきたアイディアだということだ。キャンペーンのオリジナルコンセプトをもって、提携と実施に関してVMIXにコンタクトしたということだ。また、通常なら、ビデオクリップ募集、YouTubeなどへアップ、バイラル化、その視聴回数で膨大な露出と波及を図るわけだが、JVCのTVCFとして放映するという大きなニンジンをぶら下げることで反響を拡大しようとするヒネリにJVCのマーケティング部門の質の高いミーティング内容がうかがい知れる。
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