この「2006 AAF Survey of Industry Leaders on Advertising Industry and New Media Trends」を紹介する。
まず、調査対象者だが、
- 31.7% 広告代理店
- 15% 媒体社
- 21.6% その他(コンサルタント、PR、業界団体)
- 25.7% 学識経験者・研究機関
- 6% 広告主
- 34.9% 業界経験25年以上
- 23.5% 同16-24年
- 14.5% 同11-15年
- 12% 同7-10年
- 15% 同1-6年
次にオンライン広告に割り当てる(予定)広告予算の伸びだが、来年は今年の約7ポイント%アップの23.2%程度と答えている。予算シェアアップのドライバとして、業界団体は「オーディエンスシフト」、代理店管理職は「引き合い生成プログラムや検索エンジン」、「他メディアとのROI比」、「iPodがビデオ携帯電話になるといった新製品登場」と答えている。
そこで、他メディアとの予算配分を見ると、オンライン広告が最大限に予算シェアを獲得すると地上波TVの29%に次ぐ24%。最もシェアが少ない場合は地上波・CATVについで11.5%が予想されている。いずれにしてもオンラインがラジオ、雑誌、新聞、屋外広告を上回る規模となることは間違いない。
次に、オンラインとどのメディアを統合させてゆくのがベストか、あるいはどのメディアがトラフィック誘導に最も効果があるかという問いに、地上波TVとの統合がベスト、トラフィック誘導には雑誌との統合が効果的とする結果が出ている。
Source:AAF
Source:PPT ファイル
紹介したデータ以外にも、
- オンライン広告におけるターゲティングの有効性
- 最も成功しているオンライン・他メディアとの統合事例トップ5
- 広告業界の将来
- 広告業界での人材育成
- 2005/6年に最も成功したキャンペーントップ5
- 2005/6年に最も成功したブランド
- 広告業界のリーダー
とにかく米企業が広告予算をオンラインへシフトしていくのは確実だ。バナー広告を出すだけというのではなく、検索エンジン、オンラインビデオ、SNS、Podcast、ビデオゲーム、モバイル、Blogなど多様なオンライン広告メディアに予算を投下してくる。露出が様々なオンラインメディアに蓄積され、波及してゆく。
また、それ以外での露出も予想される。まだ住民が140万人を超えたばかりだが、IBM、Dell、AdidasなどはすでにSecond Life(3次元バーチャルワールド:毎日、土地取引など様々な取引で50万㌦が消費されている。日本語版はまだ準備中)に出先を作り、バーチャルなマーケティング、販売促進を開始している。ReutersもすでにSecond Lifeに支局を開設している。
特にIBMは来年、1,000万㌦を投下する予定だし、すでにバーチャルワールドで20程度のクライアント用の開発を行っている。IBMは今後、バーチャルワールドはインターネットの新しい顔になるという。すでにUKの雑貨チェーンとバーチャルストアを開き、実際の雑貨をオンラインで購入できるよう検討中だ。そのほかにも、Winbledonテニストーナメントのシミュレーションなども開発されている。
Source:MarketingVox
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