2006/09/01

Citizen Media Beats Big Media, YouTube Blows The Whistle

Lockheed Martinが、U.S. Coast Guardに重大なセキュリティ上の欠陥を抱える巡視艇を240億㌦で導入させたと追求するビデオがYoutubeで8月3日から公開されている。
Michael De Kort(41歳)は、元Lockheed Martinのエンジニア、すべてのTVマスメディア、75人の新聞記者にコンタクトし、巡視艇のセキュリティカメラ、通信機能、冬季航行能力などの欠陥を訴えたが取り上げてくれなかったと語っている。(彼はビデオ公開後、解雇された)
Youtubeでの公表後、Navy Times、Washington Post、NPR、その他メディアが取り上げているが、このビデオは、ABC Newsが言うように「インターネットによって、一般の人の声が聞かれる更なる証拠」であり、新メディアが既存メディアを駆り立てる最新の例となった。

Source:Media Daily News

記事にもあるように、「真実だとすると驚きだが、これはジャーナリズムではない。これは彼のストーリーであり、ジャーナリズムは彼の訴えを受け、ほかの人間の意見もあたり、真実を求めるもの」なのだが、コンテンツを一般市民が作成し、それを公表する場がいたるところに存在し、それを受信・閲覧する人たちが世界中に存在するのも事実だ。Coca-Colaなどのように企業自体が、このSNSブームを利用、活用し、露出とEngagementを稼ごうとしているのも確かだし、IBMのように3,000近くの社内Blogの大半を外部に公開し、それをマーケティングに活用している例もある。

OPAのデータにあるように消費者のメディア時間のうち、TVの39%に次いで2番目の23%を占めるインターネットが既存メディアと違うのは、双方向の情報送受信機能だ。既存メディアがなくなるわけではないが、インターネットが一層、重要性を増してくる。今後、全世界で英語やPC教育を受ける人間が増え、通信インフラ整備が進むと、全世界で英語とインターネットを使ったグローバルコミュニケーションが活発になる。取り上げられるテーマは音楽や映画・ビデオだけではない。国際政治・ビジネス、温暖化防止といった地球規模のテーマに対して、国、地域、営業エリア、事業領域単位のマーケティングだけでは対応できない時代が目の前にやって来ている。

日本企業のように製品マーケティングの(やらせ)Blog活用に失敗して炎上したり、Wikipediaの改編をしている場合ではない。

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