それによると、28.7%の消費者は自身が、製品やサービスに関して他の人々にいつもアドバイスを言い、65.4%はたまにアドバイスを出すという結果が出た。
逆にアドバイスをいつももらうのは16.2%にしか過ぎないが、たまにアドバイスもらうのは74.6%にも達している。
合計すると90%を上回る消費者はいつも、あるいはたまにアドバイスを与えたり、アドバイスをもらったりしていることになる。BIGresearchのCEO、Gary Drenikは「これら2つの消費者グループ(Advice GiverとAdvice Seeker)は、基本的にひとつで、同じグループだ」と語っている。
それはアドバイスを与える人も、知識を得るためにはアドバイスをもらい、それをまた、別の人にアドバイスとして伝えるからだ。
アドバイスするため、製品情報を知る主要な手段は当然、インターネットでの検索になり、アドバイスを与える人も、アドバイスをもらう人も、それ以外の人以上に検索エンジンを使っている。ただし、トップ5の検索エンジンはそれ以外の人とも同じで、Google、Yahoo!、MSN、AOL、そしてAskとなっている。
左の図のようにどのカテゴリの製品であったとしても、アドバイスを与える人(Advice Giver)と、アドバイスをもらう人(Advice Seeker)の割合はほぼ同じだ。
また、製品購入前の情報収集フェーズで、いつも、あるいはたまにオンラインで検索を実行するのは、Advice Giverで96.9%、Advice Seekerで96.6%となっており、ここでも両者は同じグループを形成している。
加えて、製品購入前にオンラインで情報を検索、収集した製品のカテゴリを見ると;
- Regular Advice Givers
- エレクトロニクス
- 衣類
- 電化製品
- 家庭用品
- 靴
- Regular Advice Seekers
- エレクトロニクス
- 衣類
- 電化製品
- 靴
- 家庭用品
Source:BIGresearch's SIMM 9 / Advice Gibers and Seekers are Mirror Images of Each Other
参考:eMarketer / Talking Business (注:リンクは1~2週間のみ有効)
このデータが面白いのは、Advice SeekerとAdvice Giverが全く別のものではなく、同じものだという点だ。
「オンラインでの行動から、Seekers対Giversという形で便利に二分割すべきではない。アドバイスを求めたり、アドバイスを与えることは製品購入に絡んでくるソーシャルネットワークをアップデートする行為だ。これらの消費者を単純に、ブランド資産構築のソースとして扱うことは有害だ」と結んでいる。
しかし、ここで言うAdvice Giverと、インフルエンサーが同一なのか、あるいはBrand Advocatesや、Social Persuadersといったグループ同一なのか、別物なのか、それを明らかにする指標が欲しかった。インフルエンサー、Brand Advocates (ブランド主唱者)、Social Persuadersといったグループは、 自分達の影響力を自覚し、その社会的ステータスを維持するために様々な形で情報収集を継続している。継続することでのみインフルエンサーとしてのステータスがあることを自覚している。そこが、一般消費者、あるいはアドバイスを求める人たちと大きく区別される点だと考える。
Advice GiversとAdvice Seekersを、インフルエンサーではなく、通常の一般消費者として考えれば納得が行くが、インフルエンサーなどと捉えることは難しいように思う。